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星座早見は中学入試で意外に出題される!「使い方」以外も覚えよう

2019年5月30日 ゆずぱ

理科の天体分野は、中学入試において難易度が高い分野のひとつです。しっかりとした対策が必要ですが、「星座早見」は入試に出題されないと考える子が多く、勉強が後回しになることも。ところが、入試では意外と頻出領域です。

そして、星座早見の使い方を知っているだけでは入試で太刀打ちできません。武蔵中学の2016年入試にいたっては、試験会場で配られた星座早見をその場で使って解く問題が出たほどです。今回は星座早見の基本と、入試問題の3つの出題パターンを詳しく解説します。

星座早見の基本をおさえよう

中学入試では、星座早見の各部が何を表しているのかがよく出題されます。そこで、「星座早見とは何か」という基本をまずは確認していきます。そもそも星座早見は何をするための道具で、どうやって使うのかをしっかりとおさえましょう。

星座早見でできること

星座早見とは「好きな日の好きな時刻にどんな星が見えるかを調べられる道具」のことです。夜空にある無数の星から特定の星を探す道具として使われますが、夜空を見上げなくても星の位置がわかる優れものです。

中学入試にもしっかり出題される単元のためか、問題集やテキストと並んで星座早見が教材として配られる塾が多いようです。

注意したいのが、星座早見は基本的にその土地でしか使えないということです。たとえば東京で見える星空と、オーストラリアで見える星空は全く異なります。そのため東京用の星座早見は東京でしか使えません。

星座早見の各部位をおさえる

星座早見の各部位については、3つのポイントをしっかりおさえましょう。

1つめは「回転する円盤の中心が北極星を表すこと」です。地球は自転するので、地球から見ると北極星を中心に星がぐるぐる回っているように見えます。2つめは「窓のフチが地平線を表すこと」、3つめは「窓の中の十字が天頂を表すこと」です。

星座早見の東西が地図と逆の理由

星座早見上では、東と西は地図を見るときと逆になるので注意しましょう。

一般的な「地図」は宇宙から地球を見た図です。一方で「星座早見」は地球から宇宙を見た図です。そのため、東と西の位置が変わってくるんですね。うえの図を見れば直感的にわかるかと思います。「東と西が通常の地図とは逆」ということは、入試の頻出問題です。このイメージ図といっしょにおさえておきましょう。

星座早見の使い方

星座早見は、「好きな日の好きな時刻に見える星空」を2つのステップで調べられます。

まずは調べたい時刻と日付に目盛りを合わせます。つぎに方角を合わせ、観察したい空の方角を自分に向けます。見たい方角を自分に向けるのは違和感がありますよね。しかし、理由はさきほど説明したことと同じです。星座早見は「地球から宇宙を見た図」だからですね。

中学入試の星座早見3つの出題パターン

中学入試に出やすい星座早見の問題を3つのパターンに分けて紹介します。

【パターン1】星座早見の正確な使い方を求める問題

間違えやすいのが「方角の合わせ方を問う問題」です。実際の入試問題をアレンジした問題を見てみましょう。

星座早見は見たい方角を自分側に持ってきます。そこで、この場合は東を自分側に向けて持つ必要があります。どうしても普通の地図と混同してしまうので、細心の注意を払いましょう!

答えは「エ」となります。

【パターン2】星座早見の各部位の意味を答える問題

星座早見の各部位の意味を答える問題は、とてもシンプルです。しかし、本当によく出題されます。

【問1】は回転の中心軸ですので、答えは「北極星」です。ひっかけとして選択肢に「天頂」があることがあります。ちなみに、観測点が北極点であれば「天頂=北極星」になりますが……日本では「北極星=天頂」ではありませんので気をつけましょう。

【問2】は星座早見に書かれた方角を問う問題です。東西南北が地図とは違うので注意しましょう。北を上にしたときには、星座早見では左が東で右が西になります。答えは「く」です。もう一度、先ほど出した図で確認しましょう。

【パターン3】星座早見を東京以外の場所で使う問題

東京以外の場所で星座早見を使った場合の問題が出てくることがあります。ちなみに、都内の中学入試で出てくる星座早見のほとんどは、東京(北緯35度、東経140度)で使うためのものです。

東西に移動した場合は「経度」が変わります。経度が違うぶんだけ、星座早見の円盤を回転させます。東京より西であれば「時計回り」させます。よって【1問目】の答えは「ウ」です。ちなみに、東京より東であれば「反時計回り」させることも覚えておきましょう。

南北に移動した場合は、「緯度」が変わります。緯度が同じ都市であれば窓はそのまま使えます。よって【2問目】の答えは「ローマ」です。
ちなみに、緯度が変わる場合は窓の位置を変える必要があります。

(参考)
■緯度が「北極」に近づく場合:窓は北極星が天頂に近づくように上方向にひろげる
■緯度が「赤道」に近づく場合:窓は北極星を地平線に近づくように下方向に狭める

まとめ

星座早見は、中学入試で意外と出題されています。以下の3つのポイントをしっかりおさえましょう!

(1) 星座早見の正確な使い方
(2) 星座早見の各部位の意味
(3) 星座早見を東京以外で使う場合の考え方

入試問題では、星座早見の簡単な使い方を知っているレベルでは解けない問題が出ています。実際に星座早見を手に持ちつつ、理解を深めていきましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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