連載 合格する子どもの伸ばし方

「のんびりタイプ」の子がぐんと伸びる言葉がけ|本物の力を育てる「合格する子どもの伸ばし方」 (2ページ目)

専門家・プロ
2019年10月10日 松本亘正

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「それで、どうなったの?」(子どもが話しきるまで、ゆっくり待つ)

まず子どもに話をさせ、子どもが説明し終わるまで根気強く待ちます。のんびりタイプは、自分を表現することが得意でないことが多いので、親がじっくり耳を傾けると、自分で説明すること、表現することの練習になります。

「△□がよくできるじゃない」

子どもがのんびりしていると、つい親は「早く歯磨きしなさい」「まだ宿題が終わってないの?」と否定的な言葉を言ってしまうもの。でも、じつは言われた分だけ子どもの自己肯定感は失われていきます。

日常で「これができるようになったんだ」というところを見つけたら、その感動を素直に伝えてあげてください。マイペースな性格のため、まわりと比較しても、とくに効果はありません。

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(子どもの話を途中でさえぎって)「つまり、それってこういうことでしょ?」

先回りして代弁したり、何かをしてあげたりすることは、子どもの可能性の芽を摘むことになってしまうのでNGです。代弁しないで、子どもが答えるのを待ちましょう。

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「どうしてあなたはそんなにできないの?」

頭の回転が速い親御さんが言いがちな言葉です。子どもに親自身の基準を当てはめると、親もイライラするうえ、子どもも伸びなくなるので要注意。親自身の子ども時代と比べて差があっても、「違う方法なら伸びていくはず!」と思って接したほうがいいでしょう。

「のんびりタイプ」の子には、できたことをほめる言葉がけを

「のんびりタイプ」には、できたことをほめる言葉がけが大切です。マイペースなため、まわりの子と比較しても効果がうすいので、その子の成長だけに目を向けてあげてください。また、説明するのが苦手で時間がかかってしまうタイプですが、話し終わるまで耳を傾けてあげましょう。

「のんびりタイプ」の子へのケース別の言葉のかけ方を、以下の記事で紹介しています。

イラスト hashigo(silas consulting)


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※記事の内容は執筆時点のものです

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