安い学費で高い進学実績を誇る都立の中高一貫校 (2ページ目)


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都立の中高一貫校を受験するには?

都立の中高一貫校に入学するまでには、どのようなステップを踏めばいいのでしょうか。受験に必要な書類や費用についてまとめてみました。

必要な書類や受検費用はどうなっているの?

例として、先に名前を挙げた小石川中等教育学校の平成30年度入試要綱を参考に見てみましょう。一般入試を受けるために必要な書類は「入学願書」「報告書」「応募資格審査書類」「入学考査料の領収書」となっています。

このうち、報告書は小学校5・6年次の成績をまとめた書類で、高校受験での「内申書」に相当するものです。成績評価を点数化して、合否判定の材料とします。また、遠方在住など特定の条件に当てはまる場合は、学校の出願承認を受けないといけません。その審査を受けるため書類が「応募資格審査書類」です。

入学考査料(検定料)は、都立校の場合は一律「2,200円」です。指定の方法で納付した後、領収書を所定の書類に貼り付けて提出します。

入試はどうなっているの?

都立の中高一貫校の入試では「適性検査」というものが行われます。適性検査では、各教科の総合的な能力や論理的思考のほか、表現力や発想力など、教科ごとの学力試験とは違った能力が問われます。そのため、私立中学受験などで必要な教科学習とはちょっと違い、パズルのような問題やイラストや資料を読み解く問題、作文など、幅広い学習を行う必要があります。

都立中高一貫校には名門校が多いものの入学が難しい

都内の中高一貫校は、難関大学の合格者を多数輩出している名門校も多くあり、また授業料が私立と比べて3分の1と安いため、志願倍率は決して低くありません。入試で求められるハードルも高く、そう簡単には合格できるものではありません。早い段階から、適性検査の内容を想定したサポートを行うなど、親子一体となって臨む必要があることをおぼえておきましょう。

参考資料:『東京都教育委員会 中高一貫教育校』
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/school/secondary_school/

(中田ボンベ@dcp)

※記事の内容は執筆時点のものです

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