中学受験ノウハウ 塾選び

大手塾と個人塾の違いって? メリットとデメリットを紹介

2020年2月27日 ハルカ

中学受験の進学塾には、大手塾と個人塾があります。子供の性格や環境によって選ぶのが一番ですが、具体的な違いはわかりにくいですよね。大手塾で講師を務めた経験から、大手塾と個人塾のメリットとデメリットを紹介します。

大手塾のメリット

大手塾の最大のメリットは、圧倒的な情報量です。大手塾は複数の校舎があるため生徒数が多く、過去の卒業生の成績や進学データなどをたくさん持っています。「お子さんと同じ偏差値で志望校に合格した子は過去に何人もいます。チャレンジする価値がありますよ」といった具体的なアドバイスももらえるでしょう。

卒業生が多いということは、実際に入試を経験した生徒たちの生の声も集まるということです。受験会場の雰囲気や試験問題の手ごたえなど、数字には表れない声を授業やカリキュラムに反映しやすいのは大手塾の強みです。

大手塾はひとつの校舎の人数も多いので、クラスの入れ替えなどで切磋琢磨する雰囲気が生まれやすいです。授業は、すべての校舎で同じカリキュラムに沿って進められます。同じ条件で競い合える環境は、独学や小規模の個人塾では得にくいメリットといえます。

大手塾のデメリット

すべての校舎でカリキュラムが固定されているのは、デメリットにもなります。コースによって教材や指導内容を大きく変えることができず、とくに下位クラスでは授業についていけない子が出てくることもあります。

個人塾に比べると通塾にかかる費用が高いというのもデメリットです。学年が上がるにつれて授業やテストが増え、講習などのオプションも受講すると6年生の1年間で100万円以上の出費となることもあります。季節講習や一部のテストは受けないという選択肢もありますが、クラスのほぼ全員が参加するとなれば受けざるをえないこともあるでしょう。

クラス数や人数が多い環境が合わない子もいます。大手塾では1学年で300人を超える校舎もあります。生徒数が多ければ競争が激しくなりやすいため、精神的な負担を感じてしまう子もいるかもしれません。

個人塾のメリット

個人塾は、地域密着の指導ができるところが強みです。大都市圏の幅広い受験データを持つ大手塾とは違って、周辺エリアに特化した受験データを持っています。生徒のほとんどが周辺エリアの学校を受験するので、志望校として名が上がることの多い学校の受験データは大手塾以上に備えているといってもよいでしょう。

生徒のほとんどが近くから通っているため、学校スケジュールや近所のイベントを把握しやすいのも強みです。たとえば近隣小学校の夏休みにあわせて夏期講習を始めたり、大規模なイベントを受けて休講や短縮授業を検討したりと、ある程度柔軟に塾のカリキュラムを考えられます。台風や大雪といった自然災害があれば、生徒の安全を考えて休講の措置などを迅速に取ることもできます。

カリキュラムの柔軟さは、理解度にあわせた授業にもつながります。大手塾よりカリキュラムに縛られず授業ができるので、生徒たちが授業についてこられないことがわかれば、手厚く復習したり、カリキュラムを見直したりといった対策がとりやすいです。

個人塾のデメリット

個人塾は、エリア外の中学校情報はあまり持っていません。個人で調べるよりは多くのデータを集められますが、大手塾と比べるとデータはつかみにくいといえるでしょう。

「塾のカラーがはっきりしている」という点をデメリットに感じる方もいるかもしれません。大手塾は一般的に先生の異動が毎年あり、塾長も数年で変わります。「兄弟で同じ校舎に通ったけど、担当する先生はまったく違った」ということも多いです。

一方で個人塾は、先生の数が少なく異動もほとんどありません。顔ぶれの変わらない個人塾では、塾ごとのカラーが強くなります。親子兄弟含めた家族ぐるみで深い付き合いができることもあれば、なんとなく雰囲気に合わず居心地の悪さを感じることもあります。「近くの個人塾は知り合いが多くて集中できないから」といった理由で大手塾を選んだ子もいましたね。

まとめ

大手塾と個人塾、どちらにもメリットとデメリットがあります。塾選びで一番大切なのは、子供が通い続けられるかどうか。多くのライバルにもまれて勉強したい子もいれば、じっくり自分のペースで勉強したい子もいるでしょう。メリット、デメリットを踏まえつつ、お子さんに合った塾を見つけてくださいね。

※記事の内容は執筆時点のものです

合わせて読みたい