
平安時代【2】貴族中心の政治 ―― イメージで覚える中学受験歴史
専門家・プロ
2020年9月02日
吉崎 正明
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「難しくて苦手」という受験生が多いのが歴史。でも、時代をイメージで理解すれば歴史の理解はグンと進みます。この連載では、時代ごとの特徴的な出来事を中心に、歴史をわかりやすく解説します
平安時代のはじめは、天皇中心の政治でした。しかし政治の中心は、天皇から貴族に移っていきます。
藤原氏の「摂関政治」
藤原鎌足から続く貴族・藤原氏は、多くの荘園を持ち、平安時代も強い権力を持っていました。そして藤原氏は、自分の娘を天皇と結婚させ、天皇の代わりに政治を指揮する「摂関政治」をおこないます。娘を天皇と結婚させると、藤原氏は天皇の義理の父や祖父となることができ、権力も強くなります。なかなか賢いやり方ですね。
摂関政治
藤原氏が摂政・関白に就き、天皇の代わりにおこなった政治のこと
■摂政:天皇が子供、または女性のときに代わりに政治をおこなう役職
■関白:成人している天皇の代わりに政治をおこなう役職
菅原道真を蹴落とす
皆さんには、ライバルと呼べる人はいますか? ライバルは、お互いにがんばり合う関係が好ましいものです。しかし藤原氏は、ライバルの貴族を次々と蹴落としてトップに上り詰めていきました。そしてそのライバルの代表格が、学問の神様として有名な「菅原道真(すがわらのみちざね)」です。
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とじる
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