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2021年入試を振り返る【第1回】化学、物理、生物、地学分野の傾向と全体的な特徴|なるほどなっとく 中学受験理科

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学習範囲が広く、難しいイメージがある理科の中学入試問題。難関校に多くの子どもを合格させてきたカリスマ講師・小川眞士さんが、子どもの理科力を育むためのヒントを伝えます。

今回から3回にわたり、2021年理科の入試問題の特徴を小川先生が解説します。1回目は、化学、物理、生物、地学の各分野の問題と全体の傾向について伝えます。

【化学分野】水溶液の問題が頻出。身近な題材を扱った問題も

化学分野では水溶液に関する問題が目立ちました。水溶液の性質(酸性・中性・アルカリ性)、溶質、におい、リトマス紙・BTB溶液の反応などをもとに、水溶液を特定する問題などは定番です。ほかに、溶解、中和、気体の発生に関する基本事項も頻出です。酸素、水素、二酸化炭素などの気体発生グラフもきちんと理解しておく必要があります。

入試では実験器具の名称や使い方がよく問われますが、今年は

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小川眞士

小川眞士

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小川理科研究所(東京都豊島区)主宰。都内の中学校教諭を経て、四谷大塚進学教室理科講師に。開成や桜蔭の特別コースを約25年間担当、コース生28人全員が開成中学に合格した実績を持つ。教務主任や副室長も務めた。2009年4月に小川理科研究所を開設。主な著書に、『中学受験 理科のグラフ完全制覇』(ダイヤモンド社)、『これだけ理科』(森上教育研究所スキル研究会)、『カンペキ小学理科』(技術評論社)がある。

水溜 兼一(Playce)

  • この記事の著者

雑誌・新聞の編集・ライターを経て、現在は、通信教育企業のキュレーションサイトや大学案内のライティングなどを担当。