学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/計算】計算まちがいを防ぐための書き方の工夫|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2022年8月31日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

こんにちは、杉本です。

今回のテーマは「計算まちがいを防ぐ工夫」です。模試などの最初にある計算問題や、逆算の問題はもちろん、それ以外の問題の計算でも使える小さな工夫をいくつか紹介します。

計算まちがいや見まちがいの多いお子さんだけでなく、5・6年生になり、問題が複雑になったときに計算まちがいをしないようにする目的でも、ぜひ試してみてください。

工夫その1:式を小分けにして書こう

複雑な四則演算の問題で、問題用紙の式に計算結果を書き込むお子さんがいます。まちがわずに計算できる子は、もちろんそのままで良いのですが、ほかの計算と字が重なって、見まちがえる原因になることもあります。

そのような場合は、かけ算・わり算のかたまりや、カッコの中だけを取り出して、短い式を書くことをおすすめします。たとえば、次のような書き方です。

※画像をクリックで拡大できます

どこまで細かく分けるかは、お子さんの計算能力や問題の複雑さにもよりますが、一度に負担なく計算できるくらいのところで分けるのが良いでしょう。

工夫その2:逆算では簡単な計算を書いてみよう

次は、逆算をまちがえるお子さん向けの工夫です。

「簡単なたし算・ひき算・かけ算・わり算の式を書いて、問題と同じ場所を隠してみる」というものです。

もし逆算で「かけ算だっけ、わり算だっけ?」と混乱してしまう場合は、次のような簡単な式を書いてみましょう。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。