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小学校低学年からはじめたい! 家庭でできる社会の勉強法4つ

2018年5月24日 あっぷー

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4教科入試を採用している中学校では、4教科は同配点ではなく算数と国語の配点が大きいところが一般的です。加えて中学受験の算数は小学校で習う内容とはかけ離れていて、ボリュームも多いため、塾でも算数中心の授業が組まれています。このように中学受験は算数に目が行きがちで、社会に関しては話題にないことが多いです。

筆者も中学受験勉強中の子供がいますが、子供が低学年の頃は「社会は小学校の勉強で何とかなるのでは?」と考えていました。ですが実際に中学受験社会の勉強が始まり、社会の暗記量の多さに驚きました……。「中学受験の社会は中学生の学習範囲をほぼカバーしていて、大学受験の基礎も押さえている」という話もあるほどです。

筆者宅の子供は暗記が苦手なので、「低学年のときから家庭で社会の勉強をしておけばよかった……」と後悔することが多くありました。そんな経験から、今回は中学受験に向けて低学年からやっておくと役に立つ、家庭でできる社会の勉強法をご紹介します。

低学年からはじめたい社会の勉強法[1]都道府県に馴染む

中学受験社会の勉強はまず「都道府県の暗記」からはじまることが一般的です。都道府県の暗記に関しては、「都道府県パズル」がおすすめ。というのも、中学受験の社会では都道府県の位置と県庁所在地のほかに、都道府県が「切り取られた形」で出題されることが多々あるので、「形」も覚えておく必要があります。

そのため、都道府県がピースでバラバラになっている都道府県パズルは、低学年のうちから都道府県に馴染むのにもってこいです。ある程度覚えているだけで、その後の受験勉強をかなりスムーズすることができるでしょう。

低学年からはじめたい社会の勉強法[2]普段から地図に馴染む

低学年から自分用の地図を持っておきます。特に旅行に出掛ける際に地図を持っていくのがおすすめです。地図を見ながら、「どこにいる?」「今いる県のとなりの県は?」「乗った新幹線は?」と親子で確認してみてください。交通経路を指でなぞったり、訪れた県や、その土地の名産品を地図と照らし合わせたりします。

地図を持ち歩いて、多くの県名・地名に馴染むことで、あとあとの勉強が楽になります。おすすめの地図は、四谷大塚が出版している地図。中学受験で覚えることが多い地方の特産品も、イラストで書き込まれています。低学年からでも馴染みやすくて、受験勉強にも役立つ一石二鳥の地図です。

低学年からはじめたい社会の勉強法[3]遊び感覚で地理に親しむ

地理用語は前述の地図のほかに、普段の生活で親しんでおくのがおすすめです。例えばスーパーでの買い物。「コンニャクは群馬県」「いちごは栃木県」「ぶどうは山梨県」といったように、品物と主な生産地を、親子で会話しながら買い物します。ゲームやクイズのように、遊び感覚で地理用語に親しんでおけるとよいでしょう。

低学年のうちは「聞いたことがあるレベル」でOK。大切なのは、あくまで「用語に馴染んでおく」ということです。きっちりと正確に覚える必要はありません。

その後の受験勉強で「聞いたことがある用語を暗記する」のと、「全く知らない用語をイチから暗記する」のでは前者のほうが有利ですよね。低学年から「用語に馴染んでおく」ことが、のちの受験勉強で本格的に覚える際、アドバンテージとなるのです。

低学年のうちから、遊び感覚で中学受験の地理用語に親しむのにおすすめなのが、「都道府県カード」。ゲーム要素満載の地理カードで、楽しく遊びながら地理用語を学べます。

参考:都道府県地理カード/サピックスブックス
http://www.shufu.co.jp/contents/sapixbooks/

低学年からはじめたい社会の勉強法[4]本棚には歴史漫画を

歴史の勉強でおすすめなのは歴史漫画です。低学年のうちから読んで歴史に親しんでおけるとよいでしょう。歴史漫画は大手出版社から多数出版されています。絵柄や本自体の大きさもさまざまです。子供が気軽に手に取れるものを一緒に選んであげましょう。細かい用語を低学年のうちから、暗記する必要はありあせん。歴史の大まかな流れを知っておくだけで、のちの暗記が楽になります。

まとめ

中学受験勉強において、社会の勉強にかける時間が少なければそれだけ算数と国語の勉強に時間を注ぐことができます。逆に筆者宅のように、社会の暗記に時間がかかってしまうと、どうしても算数と国語の勉強時間を削らざるを得ません。

社会は低学年のうちから用語に馴染んでおくだけでもアドバンテージになります。低学年のうちは、しっかり暗記しようと思わず、遊び感覚で問題なし! 親子のコミュニケーションの一環として社会に親しむことがあとあとの中学受験に役立つことになります。ぜひご家庭で紹介した社会の勉強を取り入れてみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

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