
四大模試の志望者データからみる2025年度首都圏中学受験の注目校|データで見る中学受験 #13
連載「データで見る中学受験」は、中高の教育データ解析・分析のスペシャリスト佐藤潤平さんが、客観的なデータをもとに、なるべく中学受験を客観的に読み解こうとする試みです。今回は四大模試の志望者数から、2/1am、2/1pm、2/2amと2/2pmの動向を読み解きます。
首都圏では、埼玉で中学入試が進むととともに、千葉はまさに入試本番直前、東京・神奈川でも本番が近づいてきています。
すでに中学受験を終えた安堵に包まれているご家庭もおありの一方で、まだまだこれから本番、ギリギリまで併願校選びを再検討されるご家庭も多いことと思います。
そこで、ここからの併願校選びの検討の一助となれるよう、今年度の四大模試における志望者数を昨年度と比較しながら、東京・神奈川(一部、千葉を含む)における今年度の全体のトレンドとともに、昨年度と比べて志望者数に大きな増減がありそうな学校をピックアップしてご紹介します。
Contents
四大模試における志望者というデータについて
今回ご紹介する表は、首都圏中学受験の四大模試(四谷大塚「合不合判定テスト」、日能研「全国公開模試」、サピックス「サピックスオープン」、首都圏模試センター「合判模試」)において、各学校・入試回の志望者を前年比で表したものの集計表です。
それぞれ10月、11月、12月に実施された四大模試において、合否判定用に登録・記入した志望者の合計(※1)を集計し、同時期の前年に実施された数字と比較しています。
ここでいう「志望者」とは、受験者が各模試で合否判定のために記入した学校(と試験回)を指します。なお第一志望だけでなく、第二志望以下も含めた総志望者数になります。
10月から12月にかけて受験生の志望校も変わっていくため、数字(人気)が移り変わっていきます。
個別に眺めていると面白いもので、TVや新聞・雑誌等で好意的に報道された直後に志望者数がグッと伸び、12月には落ち着きを取り戻す学校と、さらに伸びる学校が出てきます。
これは競合校が近くに何校あるかと、その学校を志望する学力層の受験生が多いか少ないかで変わると考えています。
受験生の学力偏在については、今回のテーマでないため、割愛いたします。
今回は全部で「都道府県別」「国公立一貫校」「附属・半付属・進学校別(私立)」「男女共学別(私立)」の4観点からみていきます。
※1)一部、模試主催者側で未公表としているデータがあるため、体感的な判明率はおよそ7~8割です。各学校・入試回ごとの志望者数が少ない場合などに公表されないケースがあります。
都道府県別の動向について
それでは東京と神奈川を中心に、一部千葉も含めて、みていきましょう。個別の学校・入試回で目立つ学校をいくつか挙げていきます。
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます