中学受験ノウハウ 出願から入試本番まで

【中学受験】面接に向けて必要な心構えとは

2018年10月16日 石井知哉

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中学受験では、入試当日に面接を行う中学校もあります。そこで、面接に向けて必要な心構えについて紹介します。

面接には2種類ある

面接には次の2種類のタイプがあります。

【タイプ1】受験者の「問題点」を発見するための面接
【タイプ2】受験者の「光るもの」を発見するための面接

受験者の「問題点」を発見するための面接

面接を受ける人に「どこか問題はないか」を知るための面接で、一定基準を満たしていれば一律合格となります。「原則として合格」から出発して「不合格者を洗い出すこと」を目的とする面接ですから、「落とすための面接」ともいえます。

このタイプの面接では、言葉遣い・態度・姿勢が重要で「無難であること」が武器になります。

受験者の「光るもの」を発見するための面接

面接を受ける人の「優れている部分」を知るための面接です。合格者の定員が決まっている試験では、受験者全員を合格にはできないので、優劣をつける必要があります。面接官側が複数の評価項目を設け、これに沿って得点化し順位をつけて合格・不合格を決めることになります。「原則として不合格」から出発して「合格者を洗い出すこと」ともいえます。

このタイプの面接では、言葉遣い・態度・姿勢などがきちんとしていることは大前提ですが、それだけでは他の受験者の間に「埋没」してしまうのです。「悪目立ち」することは避けるべきですが、プラスして「自分の個性」を面接官にアピールすることが必要です。

中学入試で面接を行う意味は?

入学後に学校生活をおくるうえで、対人関係の土台となるマナーやコミュニケーション能力を見定めることにあります。

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石井知哉

石井知哉

  • この記事の著者

株式会社QLEA教育事業部部長。教育系Webサイト「School Post」を主宰。2000年、早稲田大学第一文学部 哲学科卒業。東京都の塾業界にて指導歴20年以上。現在は、東京都大田区で個別指導塾2校舎の教務・運営を統括する傍ら、千代田区麹町に超少人数制個人指導道場「合格ゼミ」を開設。豊富な実践経験に裏付けられた独自の理論とメソッドに基づき、小学校低学年から中・高・大学受験生、就職試験対策の指導にあたっている。幅広い学年・学力層・教科を対象に、個々の成長を最大限引き出す指導を得意とする。