中学受験ノウハウ

鎌倉時代の文化 マインドマップで整理して無理なく受験力をつける

2018年6月14日 ゆずぱ

中学受験における社会科の歴史分野で文化史が苦手というお子さんは多いのではないでしょうか? 受験勉強をする私の息子の姿を見ると……、やっぱり苦戦しています。教科書やテキストには、その時代の文学作品や作者が羅列されています。いろいろな時代の文化を学習するうちに、どの時代の文化だったのか混同してしまいますよね。

ごちゃごちゃした頭の中を整理して定着させる王道のツールとして「マインドマップ」というものがあります。ビジネス書などで有名なツールですね。この記事では鎌倉時代を例に、覚えにくい文化史をマインドマップを使って記憶に定着させる方法を紹介したいと思います。

鎌倉時代の文化はなぜ「素朴で力強い」のか?

教科書の解説によると鎌倉時代の文化は「素朴で力強い」と書かれています。素朴とは「飾り気が無く自然のままであること」、力強いとは「力に溢れて頼もしいこと」です。なぜ、このような特徴があるのでしょうか?

当然、何かしらの理由や背景があるはずですよね。マインドマップにまとめる前に、まずは鎌倉時代の文化が「素朴で力強い」といわれる時代背景をお子さんといっしょにおさえましょう。

鎌倉時代の文化の背景を考える

時代背景と文化はどのようにリンクするのでしょうか? 例えば、明治時代の文化では人々は牛肉を食べたり、洋服を着たり、男性が「ちょんまげ」を切り落としたり……。

これは開国をして欧米の文化が急速に日本に入ってきて起こった文明開化の時代背景を知っていれば、自然と浮かんできます。鎌倉時代の文化も同様です。時代背景を知れば文化も頭に入りやすくなります。

鎌倉時代の文化の背景 ――武力による政権交代と世の中の不安感

鎌倉時代といえば、なんといっても武士による政権でしょう。平安時代までは天皇が国をおさめる公家中心の国でしたが、武士が武力闘争を経て実質上の政権を握り幕府を立ち上げたのです。

このように、天皇を中心とした世の中が、戦いを通じて武士の世の中にガラっと変わったのですから、不安感や無常観が漂う世の中だったのでしょう。

鎌倉時代の背景と文化をマインドマップでつなげる

武力での政権交代と、不安感・無常観の漂う世の中。天皇を中心とした世の中から、武士中心の世の中へ。

こういった鎌倉時代の背景をおさえたら、マインドマップを使って、その背景と文化をつなげてみます。鎌倉時代の建築物から美術品、この時代に起こった宗教、文学作品まで……時代背景とつなげて次のようにまとめてみました。

見た瞬間に力強さが伝わる 美術

それでは順番に鎌倉時代の文化を見ていきましょう。まずは美術から。奈良県にある「東大寺」の「南大門」には、運慶・快慶によってつくられた「金剛力士像」(東大寺南大門金剛力士像)があります。

「金剛力士像」は鎌倉文化を代表する彫刻ですね。見た瞬間に力強さが伝わる彫刻です。その時代背景はもちろん武士。武士の世の中を時代背景として理解していると、力強さがみなぎる「金剛力士像」もスッキリ頭に入ります。

世の中の不安から乱立する 新しい仏教

次は宗教です。鎌倉時代には新しい仏教が6つもおこっています。なぜ新しい仏教が多くおこったのでしょうか? 平安時代までの仏教は出家を前提としたとても敷居の高いものでした。ところが武士による闘いが勃発し世の中が不安に包まれたことをきっかけに、手軽な仏教が流行るようになります。

鎌倉時代の新しい仏教は「念仏を唱えるだけで誰でも極楽浄土に行ける」といった敷居が低いものもありました。不安感や無常観が漂う世の中という時代背景をきっかけに、庶民の間にも宗教が求められたため、新しい仏教ができたとされています。

文学は戦いをテーマにした 軍記物

次は文学です。代表的なのは琵琶法師によって語られる「平家物語」ですね。この平家物語は軍記物と呼ばれ、鎌倉時代が成立する直前までにおこっていた武士と武士(源氏と平氏)の戦いをテーマにした物語です。これも武士たちの武力闘争が起こった時代背景から、違和感なく結びつけられると思います。

和歌集や随筆は必ずしも素朴で力強いものでは無い

鎌倉時代には、おさえておきたい文学作品がもう2つあります。和歌集である「新古今和歌集」と随筆の「徒然草」です。ところが、この2つの作品は鎌倉時代の時代背景からくる「素朴で力強い」感じではないのです。理由はシンプルです。

新古今和歌集は、幅広い時代から選ばれて集められたものです。そのため鎌倉初期の時代背景に合致するものばかりではありません。また徒然草が書かれたのは1330年ごろ。これは武士が戦いを起こして鎌倉時代ができたという時代から100年以上も後のことなんです。

まとめ

中学受験の社会科における覚えにくいものの1つ「文化史」。ヤミクモに覚えようとしても時代を混同してしまったりしますね。効率よく無理なく受験力をつける暗記法として、時代背景をおさえて、マインドマップで整理する方法を紹介しました。どんな事柄にも必ず理由や背景があるはずですので、それらをセットで学習すると学習効果もアップします。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

小学生の息子と娘を持つ2児の父親です。息子が4年生の夏に中学受験をしたいと宣言してから中学受験に向けた活動が始まりました。兄の姿を見た娘も中学受験をしたいと言い出し、5年におよぶ受験生活を見据え日々奮闘中です。某電気メーカーでシステムエンジニアの仕事をしながら、中学受験に挑む子供の親として活動の中での気づきや実践している工夫をブログで発信しています。

中学受験ブログ「かるび勉強部屋」
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