中学受験ノウハウ

【中学受験】願書の志望動機はどう書く? 合格するためのコツ

2018年8月06日 石井知哉

中学受験をする際に必須となる願書ですが、どの学校でも「志望動機」の記入欄があるのが通例です。ここでは、志望動機の書き方と注意点について解説します。

願書の志望動機欄には何を書くべきか

「志望動機」とは「志望するに至ったきっかけ・理由」のことです。その学校で6年間(中高一貫校の場合)を過ごしたい。その学校の教育をわが子に受けさせたい。それはなぜでしょうか? この質問に対する答えが「志望動機」です。

すぐに出てこない場合は、次の6項目について、志望校の特徴を簡単に書き出してみましょう。

● 校風
● 教育の理念・方針
● カリキュラム、授業
● 設備
● 授業外の活動(部活動、委員会活動、各種課外活動など)
● 卒業後の進路

そのうち、「その学校の魅力だと思う点」を取り上げます。こうして見えてきた「学校の特性」に着目して志望動機を組み立てます。

その際、「子供の将来」や「入学後に取り組みたいこと」などに触れると、書きやすくなります。

また、「この学校にしかない魅力がある」「他の学校ではなく、どうしてもこの学校が良い」という強い愛着があれば、それを自分の言葉で表現するのもおすすめです。

学校説明会やオープンキャンパス、公開授業、部活体験、文化祭などの行事に参加していれば、その際に感じた「生の雰囲気」もあるはずですから、そこを書くのも切り口の1つです。

大学や高校の附属校であることを理由にする場合は、その大学や高校に感じる魅力についても書くと良いでしょう。

知っておきたい志望動機作成のポイント

入試で面接を実施する中学校の場合、かなりの高確率で志望動機を問われます。

このとき、願書に書いた内容と話す内容が大きく食い違うのは望ましくはありません。したがって、面接時に無理なく話せるよう、子供と一緒に考えるのが理想的です。

また、中学校から書式や文字数の指示があれば、それに従うようにしましょう。字数については、願書の記入スペースから最大でどのくらいの字数を書けるか、目安がわかります。

パソコンやスマホの文書作成アプリ(Microsoftの「Word」、Macの「Pages」や、「Googleドキュメント」など)を使うと書き直しや編集がしやすく、文字数のカウントもできて便利です。

書いた内容は、塾や家庭教師の先生にもチェックして頂くと万全です。ただし、出願間近の時期は添削依頼が増えるので、塾の先生が時間に余裕を持てるよう、早めにお願いしましょう。

志望動機を書くときの手順と注意点

文面が固まったら、以下の手順で仕上げていきます。

【1】下書き

いきなり清書するのは避けましょう。あらかじめコピーをとった願書の書式を使って、1行あたりの文字数や行数、文字の大きさ、行間のスペースなどの形式的な体裁を整えます。この段階では、鉛筆書きで構いません。

【2】チェック

書き終えた文面を読み直し、誤字脱字や日本語としておかしな言い回しがないか確認します。見落としを防ぐため、両親でダブルチェックすると効果的です。

【3】清書

最終的には、ペンで清書しますが、あらかじめ必要な行の数だけ鉛筆で線を引いておくと、行間が整って見た目も美しくなります。先に鉛筆で薄く書いてからボールペンでなぞるようにすれば、書き損じを防げます。

もちろん、鉛筆書きの箇所は最後に消しゴムで消します。ペンのインクが乾く前に強く消すと、こすれて汚れてしまうので、注意が必要です。

万が一書き損じた場合は、入試要項に示されている訂正ルールに従ってください。特に指示がなくても、修正テープや修正液の使用は印象が良くありません。書き損じに備えて、願書は2部用意しておくことをすすめます。

【4】出願

書き終えたら、何を書いたかを忘れてもいいように、願書のコピーをとっておいてください。面接があることをお忘れなく。

志望動機の作成は、早期準備が肝心

以上が志望動機を書くときのポイントです。実際に作成すると、かなりの時間がかかることがわかります。受験校が多くなれば時間も倍増していきます。その重要性と完成までに必要な時間を考えると、時間的な余裕がある状態から作成をスタートすることが大切です。

出願の時期は、子供にとって大事な「追い込みの時期」でもあります。この時期に親子で慌てないよう、志望動機の作成は、早期の準備が肝心です。

※記事の内容は執筆時点のものです

石井知哉
この記事の著者

株式会社QLEA教育事業部部長
高校受験Webサイト「School Post」主宰

東京都の塾業界で20年以上の指導歴を持ち、現在は大手個別指導塾2校舎を運営。独自のメソッドによる指導法で、小学校低学年から大学受験生まで、広い層の生徒を合格に導く。また、それらの教育ノウハウを元に自身が主宰する教育系Webサイト「School Post」にて記事を執筆。特に都立高校入試には、推薦・一般ともに精通しており、毎年受験生に的確なアドバイスを送り続けている。2014年からは「都立高校推薦入試対策講座」を開講し、多くの受験生を難関校・人気校合格に導く。