【歴史以外でまとめ】幅広い知識が身につく、おすすめ学習漫画8選

2019年6月20日 市川 いずみ

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「学習漫画」と聞くと、「日本・世界の歴史」や「偉人・伝記」のイメージがありませんか。しかし、実は学習漫画のテーマは幅広く、算数や英語、身のまわりのことを扱った漫画もあります。かわいいイラストがあって読みやすかったり、子供目線の笑いやギャグが盛り込まれていたり、楽しく学べる工夫も満載です。

わが家の子供たちは学習漫画を繰り返し読み、気がつけば本棚には学習漫画が200冊以上ありました。そのなかから、おすすめの学習漫画を8つ紹介します。

国語のおすすめ学習漫画 ――『マンガでわかる!10才までに覚えたい言葉1000』

国語をはじめ、中学受験ではどの教科でも読解力が必要とされていますが、読解力の基礎となるのが「語彙力」といわれています。わたしは語彙力に自信がないため、親子の会話のなかで子供に語彙を教えることに限界がありました。そんなときに重宝したのがこちらの漫画です。

どんなシチュエーションで使うべき言葉なのかを、イメージがわきやすいイラストを交えて楽しく学ぶことができます。ちなみに「10才までに」とタイトルにありますが、10才ではなかなか難しい内容だと感じました。中学受験にも役立ちますので、10才以降であっても語彙を増やすために使いたい1冊です。

算数のおすすめ学習漫画 ――『まんがで身につく めざせ!あしたの算数王シリーズ』

「算数が漫画になるの?」「面白いの?」とはじめは疑いつつ読み始めましたが、意外にも「なるほど……」と勉強になる内容でした。

1巻ごとに「確率」「比」「規則性」「図形」などをテーマにして、全10巻が発売されています。登場する子供たちがテーマについて議論し、解説が進んでいくストーリーです。「じゃんけんで勝つ確率は33.3%だけど、人間が出しやすいクセの統計があるんだって!」「黄金比は身のまわりにもあるんだよ!」「音階にも比率が関係していること知ってた?」と、わが子は漫画で学んだことをわたしに教えてくれるほど、夢中になって読んでいました。

内容は難しめで、1冊2,000円と高めのお値段です。しかし、中学受験に関係する内容もあり、教科書やテキストとは違う角度から算数の面白さに触れることができる、おすすめの学習漫画です。

理科のおすすめ学習漫画 ――『科学漫画サバイバルシリーズ』

小学生に大人気の科学漫画『サバイバルシリーズ』は、いまや世界でも人気があり、すでに60巻以上発売されています。登場人物の子供たちがあるきっかけでサバイバルをすることになり、ピンチを乗り越えていく冒険ストーリーです。ワクワクする内容で、読んでいる子供が引き込まれているのが親のわたしにも伝わるほど。取り扱うテーマが中学受験で知っておきたいことばかりなので、親として子供に読んでほしい学習漫画のひとつです。

理科のおすすめ学習漫画 ――『学校勝ちぬき戦・実験対決シリーズ』

実験の面白さがわかる学習漫画です。小学校ごとにチームを組み、実験対決をしていきます。ときに面白い発想がでてきたり、チームワークを大事にしたり、実験に失敗したり……読みごたえがあるストーリーが特徴です。

前述の『サバイバルシリーズ』より理科の用語が多く出てくるため少し難しい内容ですが、中学受験で学習する多くの単元がテーマになっています。小学校では実験の時間が少なくなり、「理科離れ」が進んでいるという話がありますが、この漫画を読めば理科の面白さに気づけるはずです。いろいろな実験が出てくるので、興味がある実験や、塾や学校で習った実験を選んで読むのもおすすめです。

地理のおすすめ学習漫画 ――『まんが47都道府県研究レポート 改訂版シリーズ』

多くの塾では、4~5年生にかけて地方ごとの細かい地理の特徴を学びます。都市名、地形、気候、工業、農業、漁業、伝統、特産物……など覚えることが盛りだくさん。そんなときは、ダジャレで笑いながら楽しめるこちらの学習漫画を活用しましょう。自分が住んでいるところや、旅行で行った身近なところなど、興味がある都道府県から読んでみるといいですね。

小学校中学年くらいから読める内容で、塾の予習・復習として使うのがおすすめです。旧版も販売されていますが、受験用であれば最新版を買いましょう。本の表紙に「改訂版」と書いてあるものを選んでください。隙間時間に読める手軽さも魅力のひとつです。

社会学習におすすめの学習漫画 ――『学校では教えてくれない大切なことシリーズ』

日常生活で「子供にわかってほしいこと」「できるようになってほしいこと」はたくさんありますよね。ただ、なかなか子供に伝わらない……。そんなときは、こちらの漫画がおすすめです。「小学生のうちに身につけておいてほしいこと」「世のなかを生き抜く力の身につけ方」がテーマとなっています。

いくら言ってもできない「整理整頓」や「時間の使い方」、教えにくい「友達関係」、知ってほしい「お金のこと」「ネットのルール」など、親が子供に伝えたいテーマがたくさんあります。「行動を変えるためのヒント」に子供自身が気づくきっかけになる漫画です。

複数科目を学べる学習漫画 ――『ドラえもんの学習シリーズ』

いまも新刊が発売され、リニューアルし続けているロングセラー漫画。わが家の子供たちも大好きなシリーズです。娘は『ドラえもんのことわざ辞典』の、ドラえもんとのび太くんのやりとりが印象に残ったようで、シーンとあわせてことわざを覚えていました。記憶に残るシーンがあることは、学習漫画の良いところですね。

『ドラえもんの学習シリーズは』、テーマによっては漫画のページが少なく、解説や説明が多いものも一部あります。しかし、複数の科目を取り扱い、音楽や体育まで網羅した学習漫画はほかにはありません。70冊以上あるので、苦手克服の参考になるテーマが見つかるでしょう。

また、小学校の英語教育が本格的になってきていますが、『ドラえもんの学習シリーズ』では英語をテーマにした漫画もいくつかあります。たとえば、のび太くんの失敗ストーリーから英語とはどんなものかを学ぶものなど、英語学習のスタートとしてもおすすめです。

 

プログラミングを学べる学習漫画 ―― 『マンガでマスター プログラミング教室』

2020年から、小学校でプログラミング教育が必修化されます。わが家の子供たちは、自宅のパソコンで無料プログラミング学習ソフト「Scratch(スクラッチ)」に挑戦しました。そのときに参考にしたのがこちらの漫画です。

「Scratch」を使ったプログラミング方法が具体的に説明されているので、子供たちは漫画の真似をしながらプログラミングをしていました。キャラクターが漫画と同じように動いたときは、思わずわたしも感激してしまいました。プログラミング漫画はほかにもありますが、内容の濃さではピカイチの1冊です。また、小学校を対象とした「プログラミング教育に関する推薦図書10冊」に選ばれています。

学習漫画をうまく使って、楽しみながら知識を身につけよう

多くのお子さんと同じように、わが家の子供もやっぱり漫画が大好きです。しかし、これだけ魅力的な学習漫画が多くあると、一度に揃えることは金銭的にも大変です。どの漫画も人気があり、中古でも価格があまり下がりません。わが家では子供のプレゼントとして買うなど、少しずつ集めながら新刊を楽しみにしています。

子供が自分から進んで学習漫画を読み、楽しみながら知識を吸収できるならば、親としては大歓迎ですよね。勉強の強力なツールとして、学習漫画を上手に活用してみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

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