【中学受験】合格につなげる!テスト結果の活用法を紹介
子供が持ち帰ったテストを、深く見ることなく捨ててしまっていませんか?テストには、中学受験の合否を左右する重要な情報が隠れています。
今回は、中学受験合格に近づく「テスト結果の活用法」を紹介します。
テストや模試の結果で子供の「苦手」をチェック
テスト結果や模試の成績表が手元に届いたら、まずチェックしてほしいのが「算数の正答率」です。
算数の得点は、中学受験の合否に大きく影響するといわれています。計算間違いがある場合は、毎日10分でもいいので計算問題を解き、正確に解けるようにしましょう。
算数のテストは捨ててしまわずに、ファイリングすることをおすすめします。以下の方法で復習しましょう。
1、戻ってきたテスト用紙と白紙のルーズリーフを、バインダーファイルに交互に綴じる
2、間違えた問題をテスト用紙で確認しながら、白紙ページに解き直す
3、十分に理解できたと思ったら、テスト用紙をファイルから外す
最終的に、ファイルの中身が復習に使ったルーズリーフだけになるのが理想的です。自分だけの「復習ノート」が完成するだけでなく、「こんなに勉強できた!」という自信につながります。
テストや模試の結果を見て、「必ず得点しておきたい問題」を見極めることも忘れずに行いましょう。全国模試では、受験生全体の正答率や得点分布を知ることができ、「多くの受験生が正答している問題」を確認することができます。
「みんなは解けているけど、自分は解けていない」という問題は、中学受験の実際の試験で合否の分かれ目になることが多いです。模試の結果が返ってきたあとは、「得点しておきたい問題」を真っ先に復習することをおすすめします。
「あと10点」で合格へグッと近づく
子供の「苦手」や「取りこぼし」がわかったら、「あと10点取るにはどうしたらいいか?」を考えましょう。
合格可能圏にいる子は、10点上積みできれば合格にグッと近づきます。一方で、まだ合格可能圏に届いていない子は、10点取れれば合否ボーダーを超える可能性が高まります。
そこで、どの単元の問題ならあと10点が実現しやすいかを、テストや模試の結果を使ってチェックします。まずは、返却されたテスト問題を以下の3種類のファイルに分けましょう。
① 全くわからなかった問題
② 解き方を間違えた問題
③ ケアレスミスが多かった問題
プラス10点を目指すにあたってまず取り組みたいのは、「③ケアレスミスが多かった問題」のファイルです。ケアレスミスは、計算の精度やスピードを上げる練習や、見直しを徹底することですぐに改善できます。ケアレスミスをなくせば、5~10点上乗せすることは難しくありません。
③のファイルを解き直して理解できたら、次は「②解き方を間違えた問題」のファイルへ進み、最後に「①全くわからなかった問題」のファイル、という流れで復習を進めていきます。
この順番で復習すると、「考える力」が身につきやすくなります。入試の文章題や記述問題では、基礎から応用へ段階を追いつつ問題を解かせるパターンがよく出ます。段階を追って「考える力」を養うことは、合格に近づくために欠かせない勉強法です。
難問対策には、インターネットや無料動画を活用する
テストや模試で解けなかった問題は、すぐに解き直し、理解を深める必要があります。しかし、中学受験では親でも解くのが難しい難問が出てくることも珍しくありません。
そこで、難問を解決する方法を2つ紹介します。
1つめは、「インターネットで解き方を調べる」という方法です。解けなかった問題をインターネットで検索すると、解法や解説が高い割合で探し出せます。個人ブログで中学受験問題をまとめて解説しているサイトなども多く、インターネットを使えば詳細な解説を簡単に手に入れることができます。
2つめは、「無料動画で解き方を学ぶ」という方法です。Youtubeをはじめとする無料動画サイトには、中学受験をテーマにした動画が多くアップされています。単元や問題内容で検索すれば、現役の塾講師や家庭教師の分かりやすい無料授業を見ることができます。とくに、面積や体積、速さを求める問題は、動画で視覚的に学ぶことで理解を深めやすくなるのでおすすめです。
「貴重な情報源」のテスト結果をしっかり活用しよう
テストや模試の結果は、中学受験の合格に向けて「いま何が足りないのか」を見極める貴重な情報源です。
今回紹介したように、テストをファイリングすることで効率的な復習を進め、基礎から応用まで対処できる思考力を養っていきましょう。
合格に近づくために、テスト結果をしっかり活用していけると良いですね。
※記事の内容は執筆時点のものです
とじる
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