上の子が中学受験をしたから、下の子も。きょうだいがいるご家庭の場合、それは自然の流れとも言えます。佐野家も例外ではなく、中学受験を経て公立中高一貫校へ通う姉の背中を見て育った宗介くん(仮名・高校生)は「自分も塾に通い、受験をするものだと思っていたそうです」と母親の美紀(仮名)さんは振り返ります。
「娘の場合、4年生になったらまわりのお友達がどんどん塾に通いはじめたんです。娘に『どうして私は行かないの?』と聞かれたので、『みんなは中学受験をするために行っているのよ』と答えたら、『じゃあ、私もする!』って。私も夫も地方出身なので、中学受験という考えが全くなかったのですが『まあ、娘がやりたいのなら』と、軽い気持ちではじめました」(美紀さん)
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宗介くんに関していえば、彼を取り巻く環境が中学受験をさせたと言えます。娘さんの受験を経験して受験生の親としての経験値も上がっていた美紀さんは、そのときの反省点を活かして対策を立てることができたと話します。