現在、中学受験で上位校合格を果たすには、大手の受験塾への入塾が必須といわれています。人気の高い受験塾には多くのノウハウがあり、志望校への的を絞った指導が行われています。しかし、入塾さえすれば自動的にわが子が合格を勝ち取ってくれるわけではありません。
やはり親の協力がなければ、まだ気持ちの幼い小学生が受験までの長い期間を走りとおすことは難しいもの。かかわり方は家庭によってさまざまですが、親が子どもに寄り添い、ともに走る気持ちは欠かせません。今回は夫婦で子どもの受験を支え、最終的に子どもの実力を大きく伸ばして、みごと1ランク上の学校への合格を勝ち取った一家のお話です。
- 私立小学校から中学外部受験をめざす
- 塾の宿題をただやるだけでは成績は上がらない
- 偏差値は50台半ば。実力を伸ばせる少し上の学校をめざす
- 過去問対策のタイミングで「豊島岡もいけるんじゃないか?」と気づく
- 1月の受験校も順調にクリア。ここまでは想定外はなかった
- 2月1日でクリアならず!? 堅調だと思っていたのに……
- 豊島岡はチャレンジ校。「受かるはずない」と思っていた
- 豊島岡→京大へ 大学受験でも努力の結果が実を結ぶ
- 小学生に勉強させるには、家族の結束が必要
私立小学校から中学外部受験をめざす
東京都に住む寺岡和人さん(仮名)は、当初、子どもに中学受験をさせるつもりはありませんでした。もともと「小学生に勉強をさせて中学受験をさせるのは大変だよね」と夫婦で話し合い、娘の七海さん(仮名・大学生)に小学校受験をさせて、地元の私立小学校に通わせていたからです。