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東京五輪までもうすぐ! 五輪の歴史を振り返ろう

2019年8月24日 小林悠樹

2020年の東京五輪開幕まで1年をきり、新国立競技場の全容が公開されたり、メダルデザインが発表されたりと、日本でもムードが高まってきていますよね。今回は、大会の起源や前回の東京五輪、そして2020年に東京で開催されることになった経緯などについて解説します。

五輪の歴史

五輪は「古代五輪」と「近代五輪」に大きく分けられます。古代と近代、それぞれのいつごろはじまったのでしょうか。

五輪は、もともと宗教行事だった

古代五輪がはじまったのは、紀元前9世紀ごろといわれています。当時は、神様を崇拝する競技祭であり、宗教行事のひとつでした。ギリシャのオリンピア地方でおこなわれていた「オリンピア祭典競技」が起源といわれています。

最初におこなわれた競技は、200m弱のコースを走る「競争」の1種目だけでした。その後、第13回大会までは1種目のままでしたが、第14回大会からは「ディアウロス競争(中距離走)」、第23回大会からはボクシングがはじまるなど、徐々に種目が増えていきました。しかし、ギリシャがローマ帝国に支配されたことにより、古代五輪は西暦393年に終焉を迎えます。

約1500年の時を経て、五輪が復活

古代五輪の終焉から約1500年後、フランスのピエール・ド・クーベルタン男爵が、五輪の復興構想を発表しました。その構想は世界中の人々の共感を呼び、ついに1896年、近代五輪第1回大会が、ギリシャのアテネで開催されました。2020年の東京五輪は、1896年の第1回アテネ大会から数えて第32回目の夏季大会になります。

ちなみに、シンボル として知られる5つの輪も、クーベルタン男爵が考案したものです。それぞれの輪は、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ、オセアニアの5大陸を意味しています。スポーツを通じて、「国同士の友好を深める」という想いが込められているのです。

1964年に東京五輪開催

これまで日本では、1964年の第18回東京五輪(夏季)1972年の第11回札幌五輪(冬季)、1998年の第18回長野五輪(冬季)が開催されました。2020年は、東京で2度目の開催になります。前回の東京五輪開催に至るまでの、社会的な背景を振り返りましょう。

東京五輪開催のため、国内各地でインフラが整備された

1964年の東京五輪開催が決定したのは、大会が開催される5年前のことです。西ドイツ(当時)でおこなわれたIOC総会で、アジア初となる五輪開催が決まりました。その後日本では、開催準備のため、さまざまな整備がされていきます。首都高速道路が整備され、東海道新幹線もつくられました。そのほか、国立代々木競技場や旧国立競技場も、このころ建築された建物です。

高度経済成長期をささえた”五輪特需”

1950年代なかばから、日本は高度経済成長期を迎えます。東京五輪は、復興中の日本を世界にアピールする絶好の機会となりました。このころは、日本各地でインフラ整備や公共投資がおこなわれたほか、民間のホテルが数多く建設されました。パレスホテル(1961年開業)やホテルオークラ(1962年開業)、ホテルニューオータニ(1964年開業)などは、東京五輪前後につくられたホテルです。官民ともに盛んな投資がおこなわれたことから、五輪開催は日本の経済成長に大きく寄与したといわれています。

2020年東京五輪開催が決定した経緯

2020年に東京五輪が開催されることで、多くの人が日本を訪れ、国内は活気づくでしょう。東京で2020年に開催されることになった経緯について説明します。

招致活動は2011年からスタート

東京都の五輪招致活動は2011年からスタートしました。国内選考、立候補都市選定、誘致プロモーション、プレゼンテーションなど、さまざまな選考過程があり、最後まで選考に残ったのは、イスタンブール(トルコ)・マドリード(スペイン)・東京の3都市です。2013年IOC総会でおこなわれた最終プレゼンテーションでは、高円宮妃久子様、安倍首相、猪瀬都知事(当時)などが登壇しました。そして、IOC委員による投票の結果、東京が最多票を獲得して開催国に選ばれました。

東京五輪から採用される競技

2020年の東京五輪では、5競技18種目が追加採用されています。2008年の北京五輪以来となる野球(男子)・ソフトボール(女子)が復活するほか、スポーツクライミング・スケートボード・サーフィン・空手が五輪競技として採用されました。

2020年の東京五輪でおこなわれる競技は、史上最多の33競技339種目にのぼります。今回の五輪ではどのようなスターが誕生するのか、期待が高まります。

東京五輪に関連することを幅広くおさえておこう

中学受験の時事問題では、前回の東京五輪の社会的背景は、狙われやすいポイントといえるでしょう。また、2020年の東京五輪については、選手の熱中症対策や都市交通網の混雑対策、サマータイムの導入検討、「体育の日」の名称変更(五輪を機に「スポーツの日」に改称)などについての問題が出されるかも。さまざまな観点から興味を持って五輪を調べてみると、中学受験にもつながる学びが得られるかもしれません。

※記事の内容は執筆時点のものです

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