東京都内の私立大学定員厳格化の流れで、ますます人気が高まりつつある大学付属校。中学受験においてもここ数年、私立大付属校への注目は高まるばかりです。文科省の推薦入試重視の方針により、大学の一般入試の枠は減少の傾向にあり、年々狭き門となりつつあります。将来の競争の厳しさを考えて、「中学からエスカレーター式の付属へ」と考える保護者が増えるのは当然のことでしょう。
今回は、大学付属校にターゲットを絞り、着実な受験勉強で見事にGMARCH付属校3校の合格を勝ち取った親子の物語です。
- 兄が選んだ中学受験に、弟も挑戦
- 「受験は一回で済ませたい」付属校一本の中学受験
- ゲームはあえて禁止せず、時間を決めてやらせる
- 第一志望校は慶應の付属校。あと少しのポイント上げに苦しむ
- 付属校受験は併願スケジュールの立て方が大変!
- 大学付属人気が高まるなか、塾の先生の厳しい一言
- 大学付属だけに照準を絞ると過去問対策をやりやすい
- 無理にでも明るく切り替える。親の胆力が試される初戦の結果
- 高校・大学受験をしなくてよい時間を有効に使ってほしい
兄が選んだ中学受験に、弟も挑戦
東京都に住む横山壮介くん(仮名・中学生)は、小3から大手受験塾・SAPIXに通いはじめました。壮介くんの住むエリアは都内でも特に中学受験熱の高い地域。実際、クラスの半数が中学受験を選択します。そういった周囲の環境もあり、横山家では自然に中学受験を意識するようになりました。壮介くんの4つ上の兄・祐介くん(仮名・高校生)も中学受験の経験者です。