連載 桜井信一の中学受験相談室

計算ミス、読み間違い……。小2の娘のケアレスミスが多くて悩んでいます|下剋上受験 桜井信一の中学受験相談室

専門家・プロ
2019年10月01日 桜井信一

『下剋上受験』でおなじみ、桜井信一さんが中学受験を考える親御さんのさまざまな悩みに答えます。今回の相談は小2の娘さんのケアレスミスに悩む親御さんからのお悩みです。

今回の相談

娘のケアレスミスが多くて悩んでいます。計算ミス、文の転記ミス、単位の書き忘れ、問題の読み間違いなど。(漢字テストで、「すうじ」を「少し」と解答したり)私が「見直しをして」と口すっぱく言っても、娘は「見直しを忘れた」と言って(?)、見直しをやらないことが多いです。

理解はしているので、ミスをしても学校のテストは90点前後は取れてしまい、やり直せばすぐに正解します。家庭学習では、学校レベルを超えた難しめの問題集も結構解けます。

計算のミスは基礎の実力不足かと思い、1年生レベルの100マス計算を毎日やるようにしましたが、それだけではない気がします。ミスを軽視してはいけないという理由を話しても、響いていないのでしょう。

ほかにも、絵の下書きを細かく丁寧に描いたのに、色ぬりは下書き無視ですごく雑にベタ塗りするなど、気分にムラがあるような気がします。

家庭学習時に、ばからしいミスが多いときはテレビ禁止などのペナルティーを課せばいくらか減るかもしれませんが……、それは本質的な解決ではないと思っています。こういう場合、娘をどう導いていけば良いのでしょうか?

(娘には少々神経質な面があり、児童精神科によると不安症の素質があるとのことで一応3ヶ月に1度通院しています。でも、問題はなく発達障害でもないそうです……)

相談者:チョコミント
お子さまの学年:小2


桜井さんの回答

チョコミントさま、はじめまして。

失礼します! ごめんなさい! チョコミントさんの方が不安症の素質があると思っちゃいました!

想像してください。

ミスをしない几帳面な子で、満点の連発。勉強だけでなく塗り絵をさせたら一切はみ出すこともなく完ぺきに仕上げる子。芸術センスも併せ持つようだ。

どうでしょう? 何も文句がないので口うるさく言う必要がなくなりますか。本気でその状況を想像してみてください。チョコミントさんは微笑んで見ているだけになるでしょうか。

ひょっとしてさらに上を目指して際限なく課題を積んでいくのではないですか。「優秀過ぎるのに越したことはない」と、算数オリンピックに始まり、ギフテッド教育にも関心が出てくるのではないでしょうか。

小学校に入学し、算数や国語を本格的に習い始めてまだ1年と半分ですよ。娘さんが小学校という場所に慣れるためにどれくらいの神経をすり減らしているかを考えると、感動しませんか? 小学校にはルールがいっぱいあるのです。そのルールからもはみ出さないように頑張っていることでしょう。

子育てには各ご家庭の方針があり、他人の私がとやかく申し上げることではないですが、私見では、まず自己肯定感を持たせることから始まるのだと考えています。

「自分は結構出来るんだ、なかなかやるじゃん、わたし」

そんな毎日の積み重ねが、自信に満ちた表情となり、それがいつかプライドや競争心となって、ミスに対する意識が高まるのではないでしょうか。


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桜井信一
この記事の著者
桜井信一 専門家・プロ

オンライン塾「下剋上受験塾」主宰。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。 娘の下剋上のために一念発起して小5の勉強からやり直す。塾には行かず、父娘の二人三脚で偏差値を41から70に上げ、100%不可能とされた最難関中学「桜蔭学園」を目指した。その壮絶な受験記録を綴った『下剋上受験』はベストセラーに。 2017年1月には待望のドラマ化。学習講座「桜井算数教室」「国語読解記述講座」にはのべ2000人の親子が参加し人気を博した。2020年、オンラインの「下剋上受験塾」を立ち上げた。

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