桜井信一さんの著書『下剋上受験』に触発され、中学受験を決めた篠田家。もともと勉強が好きだった長女の蓮華ちゃんは、SAPIXに入るとみるみる成績を伸ばしていきました(前編はこちら)。女子御三家の桜陰を第一志望に決めた父と娘。世帯年収500万台のごく普通の家庭でありながら中学受験を選んだ篠田家の結末は、思いがけないものとなりました。
- もし落ちて、地元の中学に行くことになったら……
- 全落ちしたときのことを考えて パパ友からのアドバイス
- 手応えのない不安
- 毎日が敗者復活戦 過酷だった中学受験
もし落ちて、地元の中学に行くことになったら……
中央線沿線に住む篠田蓮華ちゃん(仮名・中学生)一家。蓮華ちゃんの暮らす学区では、学年のおよそ5割の家庭が中学受験をするようでした。幼い頃から漢字をすらすらと読んでしまう天才肌の少女だった蓮華ちゃん。父親の淳也さん(仮名)が習いごとの選択肢のひとつとして塾を挙げてみたところ、蓮華ちゃんは、迷わず、「塾に行きたい」と言ったのです。難関校受験で知られるSAPIXに入塾、努力の甲斐あって御三家を目指すクラスに入ることもできました。