中学受験ノウハウ 模試

【中学受験】模試の時間不足の原因と解決策

2020年3月26日 石井知哉

模試は制限時間内に多くの問題を解かなければいけません。時間切れで解けない問題があり、「結果がよくなかった」という経験は多くの子が一度は経験するものです。時間が足りなくなってしまう原因と解決策を解説します。

模試で時間が足りなくなる2つの原因

模試で時間が足りなくなる原因から考えてみましょう。中学入試に限らず、テスト全般において時間不足の原因は2つ考えられます。

時間不足の原因【1】解答スピード不足

模試で問題の答えを出すまでには、「問題文を読む」「解答を書く」「式を立てる」「計算をする」などさまざまな作業が必要となります。これらの作業にかける時間が長い場合は、解答スピード不足と考えられます。習いたての単元や定着していない項目が多いと起こりがちで、特に苦手教科においてよく見られます。

時間不足の原因【2】時間配分ミス

「制限時間をどう使うか」を考えずに解き、問題ごとの解答時間のバランスが悪い場合は時間配分ミスと考えられます。わからない問題に時間を使い過ぎ、解けるはずの簡単な問題に手が回らないというのが典型例で、最初からすべての問題を丁寧に解こうとするマジメな受験生が陥りがちです。時間配分のミスは、苦手教科だけでなく得意教科でも起こります。

模試を解き直して、わが子の現状を知る

時間内に解き終えるために、時間不足の要因が上記2つの要因のうちどちらにあるのかを把握するところから始めましょう。

大問ごとの解答時間を計り、客観的に把握する

まず、模試の問題を解き直してみましょう。その際、大問ごと小問ごとにかかった時間を記録します。わからなくて飛ばした問題は、そう判断するまでにかかった時間を記録します。もちろん、答え合わせと採点も忘れないようにしましょう。少し面倒かもしれませんが、客観的に細かく分析することが時間不足を解決するヒントになります。

得点と解答時間の比率で優先順位をつける

大問ごとの得点と解答時間も見比べてみます。解くのに時間がかかっているのに得点が低い部分は、時間効率がよくないということです。「時間の使い方に問題あり」といえるので、ここから解決するのがよいでしょう。逆に短時間で得点が取れている箇所は、大きな問題はないと考えてひとまず後に回します。

以上の結果、次のように現状を分析することができます。

●問題ごとに偏りがなく、全体的に時間がかかっている→原因は「解答スピード不足」
●かけた時間が極端に多い、もしくは少ない問題がある→原因は「時間配分ミス」

模試の時間不足の原因を把握したら、解決に向けて勉強を進めていきましょう。

時間不足の解決策

「解答スピード不足」「時間配分ミス」について、それぞれの解決策を紹介します。

「解答スピード不足」の解決策

解答スピード不足を解決するには、「読む・書く・計算する」といった基本作業のスピードを上げる練習が役立ちます。ただし忘れてはいけないのは、スピードと正確さのバランスです。スピードアップに気持ちが向き過ぎて、読み落としや書き間違い、計算ミスが出てしまっては元も子もありません。

では、どうすればよいのでしょうか? 解決策はシンプルで、正確に解くための反復練習をくり返しおこなうことです。「読みつかえず音読する」「筆算や途中式の手順を守って計算する」など、基本の型を徹底的に反復することで自然とスピードが上がります。子供には「解くのが速いことと雑なことは別だよ」と声をかけながら、基本手順を忠実に守って練習するように後押ししてあげてください。

「時間配分ミス」の解決策

時間配分のミスを解決するには、次の2点が有効です。

1、大問ごとに時間配分をざっくりと決める
2、試験開始後1分で問題全体を見て、大問ごとの大まかな時間配分をメモする

大問ごとの時間配分は、試験時間を大問の数で割ったものが目安となります。はじめのうちは、親がとなりについて時間配分を一緒に考えてあげるとよいでしょう。

そのうえで、子供が問題を解くときは次の2つを約束事としてください。

・解ける問題を先に解き、難しい問題は後回し
・迷っている問題は保留にして、あとでもう1度考える

時間配分がうまくいかない子には、限られた時間内で1点でも多く取ることの大切さを伝えてあげましょう。塾の宿題や復習といった普段の家庭学習でも、大問ごとに時間配分を設定して、時間内に得点を積み重ねる練習をすると効果的です。実践を通じて時間配分を身につけていきましょう。

時間不足の解決は、地道にコツコツと

模試の時間不足解決には、振り返りと分析が大切です。現状を把握して練習を積めば、試験時間を効率よく使えるようになります。「時間不足」は多くの受験生がぶつかり、悩まされる壁ですが、地道にコツコツと努力を重ねることで乗り越えることができるでしょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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