中学受験ノウハウ 中学受験をするかどうか

【中学受験】小学校低学年から準備しておきたいこと

2020年7月28日 石井知哉

中学受験の人気は高く、幼稚園の保護者同士の会話で中学受験が話題にのぼることもあります。では中学受験を考えた場合、どのような準備をしておけば良いのでしょうか? 

中学受験に欠かせない4つのポイント

中学受験を成功に導くためには、以下の4つのポイントが欠かせません。

・経済的余裕
・親の時間・労力
・子供の学力
・子供の意欲

【1】経済的余裕

塾の月謝や季節講習代、模擬テストの受検料のほか、中学校の入学金や授業料、設備費などが必要となります。

【2】親の時間・労力

中学校の情報集めや説明会参加、志望校選びに加え、子供の家庭学習の管理が必要になることもあります。

【3】子供の学力

入学試験を突破する得点力、長期間の受験勉強を乗り切る体力や精神力も求められます。

【4】子供の意欲

1~3がそろっていても、主役である子供自身に前向きな気持ちがなければ、受験に向けた良いスタートを切れません。

3年生の冬が受験勉強を始めるタイミング

多くの中学受験塾のカリキュラムは、小学3年生の冬から始まる設計となっています。そしてこの時期が、一般的に受験勉強のスタートを切るタイミングといわれています。そのため3年生の冬から逆算して、「受験をしようと思えばできる」という状態を整えておくことが大切です。

子供が低学年のうちは、先ほどお伝えした4つのポイントを含め、「中学受験に臨むうえで何が必要なのか」を正しく知っておくことが受験準備の第一歩といえるでしょう。

家庭の方針を立てる

「中学受験」という選択をするうえで考えておきたいのが、家庭の方針です。方針があいまいだと、途中でブレたり、行き当たりばったりで行動してしまったりと、受験勉強の効率が下がってしまうおそれがあります。

そこで、主に次の3点について家族内で意見を交換し合いながら、「わが家はどうするか?」を考えることが大切です。そのうえで、中学校や塾の情報を集めたり、中学受験経験者の体験談に触れたりすると良いでしょう。

1、受験に対するスタンス
・「何がなんでも受験をする」または「地元の公立中でもかまわない」
・勉強への取り組み方や志望校について、本人の意思をどこまで尊重するか?
・ 塾以外の習い事とのバランス

2、目指す学校
・目標校は?(私立、国立、公立中高一貫校など)
・学校の形態は?(共学、男子校、女子校など)
・目指すレベルは?(最難関校、上位校、中堅校など)

3、通塾
・塾に通い始める時期は?
・形態は?(集団塾、個別指導塾、家庭教師、塾と家庭教師の併用など)
・規模感は?(大手塾、地元の個人塾など)

もっとも、低学年のうちに決めた方針が絶対ではありません。状況が変われば、子供の成長や個性に合わせて方針を修正することがあっても大丈夫です。

低学年の子を持つ親が意識したいこと

低学年の子を持つ親御さんには、本格的な受験勉強スタートに向けて特に次の3つを意識してほしいと思います。

・「基礎学力」を身につけさせる
・勉強を通じて「成功体験」を積ませる
・「実体験」に触れさせる

「基礎学力」を身につけさせる

低学年のうちは、「基礎学力」を身につけさせることを重視してください。具体的には、国語は語彙力と読解力、算数は計算力と数量知識(長さや重さ、量の単位など)を中心に、教科書の内容を定着させることから始め、学校のテストで90点以上を取ることを目標にしましょう。

1~2年生のころに学習した内容があやふやだと、3年生以降の伸び悩みにつながります。今後の勉強を効率的に進めるために、「鉛筆の正しい持ち方」や「机に向かう良い姿勢」も低学年のうちから身につけておくと良いですね。

勉強を通じて「成功体験」を積ませる

「できないと親に怒られる」という不安から、勉強がイヤになってしまう子もいます。そこで低学年の時点では、ほめて励ますことが大切です。そのうえで、「間違えても、あきらめずに勉強を続ければできるようになる」といった成功体験をたくさん積ませるようにしましょう。

「実体験」に触れさせる

低学年のうちは、机に向かっての勉強だけでなく、博物館や動物園、水族館やプラネタリウムなど、実体験を通じた学習機会を特に多くつくることをおすすめします。山や海などに出かけて自然に触れることも、子供にとっては貴重な経験です。実体験は子供の記憶に強く残るため、理科や社会などで学ぶ多くの知識も定着しやすくなります。

低学年は「土台づくり」の時期

低学年の子を持つ親御さんのなかには、「受験勉強を有利に進めたい」「ライバルより先行したい」といった考えを持つ方もいるかもしれません。しかし、大幅な先取り学習やハイレベルな問題に低学年のうちから取り組む必要はないのです。それよりも大切なのは、土台づくり。基礎をしっかりと固めることができれば、高学年以降で更なる成長が期待できるでしょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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