かっこの計算は大丈夫? 順序や考え方を理解してかっこと仲良くなろう
多くの中学校の入試では、算数の試験の最初に計算問題が出題されます。しかし、計算問題といっても、学校の教科書ドリルに載っているレベルの簡単なものは出題されません。たとえ整数だけの四則計算でも、手順が複雑な場合がほとんどです。今回は、その中でも頻出の「かっこの計算」の解法を紹介します。
計算の順序を覚えて順番通りに計算しよう
足し算、引き算、かけ算、割り算の四則計算には、計算の順序があります。具体的には、
かっこの中→かけ算・割り算→足し算・引き算
の順番です。さらに、かっこには種類があって、
小かっこ( )→中かっこ{ }→大かっこ[ ]
の順番で計算します。次の計算をしてみましょう。
9×(8+7)-{6-(5+4)÷3}×21
計算の順序を間違えないように、次のように順番を書き込むとわかりやすくなります。
この順番に従って計算していきます。
9×15-(6-9÷3)×21
=135-(6-3)×21
=135-3×21
=135-63
=72
このように、縦にそろえて計算を書いていくといいでしょう。ただし、9×5-12=45-12のような式変形で、計算しない「-12」をそのまま書き写すのが苦手な子供もいます。そういった子は、式を分解して、次のように計算すると混乱を防げます。
1. 8+7=15、5+4=9
2. 9×15=135、9÷3=3
3. 6-3=3
4. 3×21=63
5. 135-63=72
計算の順序があやふやな子供はまず、かっこの中→かけ算・割り算→足し算・引き算の順番を覚えることから始めましょう。
逆算(□を求める計算)は普通の計算と逆の順序で計算しよう
かっこの計算は、逆算(□を求める計算)にも登場します。次の式の□の値を求めてみましょう。
(□÷5+28)×6=258
逆算は、計算の順序が普通の計算とは逆になります。つまり、
足し算・引き算→かけ算・割り算→かっこ
の中の順番です。しかし、この順番が元の順番とごちゃごちゃになってしまう子供もいます。そういう場合は、次のように、普通の計算の順番を書き込みます。
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