中学受験ノウハウ 親の関わり方

中学受験は家族みんなの団体戦! パパが担っている4つの役割を紹介

2021年2月17日 木村美鈴

中学受験は親の出番が多い受験です。多くの家庭では母親の出番が多いかもしれませんが、実は父親の“参戦率”も高いのが中学受験です。私の知り合いで中学受験を経験しているパパ・ママに、子供の受験生活をサポートするうえでパパが担っていた役割を聞いてみました。

パパの役割

中学受験の「パパの役割」を聞いてみると、主に次の4つの役割が挙がりました。

  • 子供とのコミュニケーション
  • 学校見学
  • ダブルチェック
  • 送り迎え

子供とのコミュニケーション

中学受験生には思春期の子も多く、親に本音を打ち明けられない子も少なくありません。特に多くの家庭は子供と一緒にいる時間がママのほうが長いため、すぐにケンカに発展してしまうこともあります。こうしたときは、パパの出番です。子供の気持ちをママの代わりに聞いたり、家族会議の進行役を任されたりと、その役割は大きな意味をもちます。

私が聞いた限りでも、多くのパパが「子供の本音を聞き出して」とママから頼まれていたみたいです。なかには夫婦で話し合い、「ふたりで子供を叱らない」といったルールを決めていたと話す家庭もありました。「ママが怒る役」「パパは優しく諭(さと)す役」と分担することで、子供自身も叱られたことを受け入れやすくなっていたようです。

学校見学

パパは、学校見学でも活躍します。たとえば男の子がいる家庭で、男性目線でトイレを確認してほしいときなどです。「息子はどんなトイレでもOKと思ってるみたいだけど、やっぱり綺麗なトイレを使ってほしい……」と思うママは多いですよね。

学校見学から帰宅後は、パパの考えも交えて家族会議をおこない、学校の運営方針や設備などを実際に見て「パパはどう感じた?」と積極的に意見を求めたママも多かったみたいです。私自身も「母親の視点では子供にぴったりだと感じたけど、夫はどう感じたかな」と気になり、意見を求めるようにしていました。ちなみに夫婦で学校見学に行ったときに、お互いが違う感想を持つのは“中学受験あるある”です。一方で、違う視点も踏まえつつ、家族みんなで子供に合った学校をゆっくり探していくのも大切なことかなと思います。

ダブルチェック

入試が近づくと、保護者にはやるべきことがたくさんあります。出願準備に受験料の納付、特に入学手続きは受験校それぞれ期限があるため、まさにてんやわんやの状態です。ダブル出願や、出願校に急な変更がある場合にはさらに混乱します。こうした準備で慌てないように、夫婦で受験スケジュールを共有し、やり残していることがないかダブルチェックをしていた家庭が多かったようです。「〇〇中学の出願書類、オレが取りに行くよ」と手続きを積極的に手伝っていたパパもいました。スケジュール管理でいうと、通塾や学校見学を始めたタイミングで、クラウド上で家族全員が予定を見られる「子供用スケジュール」を作成していたと話す家庭もありましたね。

送り迎え

塾や模試の送迎を夫婦で分担していた家庭も多く、特に模試の送迎は多くのパパが任されています。仕事終わりに塾帰りの子供と待ち合わせていたというパパは「塾の色々な話を聞きながら子供と帰るのが楽しみだった」と話していました。

本番の入試の送り迎えでもパパは活躍します。学校によっては車での来校をOKとしているものの、近くに駐車場がないケースもあります。この場合はパパが車を運転して学校近くで子供をおろし、ママは試験会場まで子供に付き添っていく、といったこともできます。ちなみに2021年の栄東中学の入試会場は、その日が日曜日ということもあり多くのパパの姿がありました。

中学受験は「団体戦」

私自身「受験ママ」だったので気持ちは痛いほどわかりますが、子供との距離が近いぶん、夫に客観的な意見を求めたい場面は多くありました。一方で奥さんが忙しくしている様子をみて中学受験の大変さを実感し、「自分には何ができるだろう」と考え始めるパパも少なくありません。子供との会話や、学校見学などに積極的に関わったことで「子供が中学生、高校生になったときの姿をはじめて想像した」と話すパパもいました。中学受験は「親の受験」ともいわれます。家族みんなで子供を支え、そして子供の将来に思いをはせる ――。そんな中学受験が理想かもしれませんね。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

フリーライターとして育児や旅行などをテーマに5年以上活動。子供の学級崩壊を経験し、知識ゼロからの中学受験勉強を親子二人三脚でスタート。楽しみながら学ぶことに重点を置き、親子で協力して中学受験を乗り切ろうと奮闘中。東京都在住。