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これでリフレッシュ! 子供の受験中に、母の私が実践していた息抜き法

2021年9月22日 浅野桃

6年生の息子が中学受験生としての生活を送っていた1年間は、家のなかがなんとなく落ち着かない日々が続きました。忙しさと不安もあったのか、息子が私に辛くあたることもあり、損な役回りだなと思うこともしばしば……。それでも「家族の仲だけは明るく保ちたい」という思いもあり、気持ちを切り替えるため、意識的にリフレッシュする時間をつくるようにしていました。なかでも、特に効果的だった息抜き法を3つお伝えします。

実践していた息抜き法

受験直前期の1年間は、いま振り返ると“特殊な1年”でした。何を考えているときも、受験のことが頭から離れない毎日が続いたからです。そのため私の息抜きは受験に関係したものが中心でしたが、それでも以下の3つは特に効果がありました。

実践していた息抜き法

  1. 学校説明会で楽しみを見つけた
  2. 学校紹介パンフレットを楽しんだ
  3. 家でできる趣味をつくった

[1]学校説明会で楽しみを見つけた

息子が6年生のとき、塾主催の学校合同説明会に参加したことがありました。合同説明会のメリットは、何校かの説明を続けて聞けること。一方で情報量が多く、自分のなかでうまく整理がつかなかったため、説明会が終わる頃にはぐったり……。そして帰り道、一軒の和菓子屋さんをみつけた私は、吸い込まれるようにそのお店に入っていきました。そして喫茶コーナーで一息つき、説明会の内容をメモしたノートを広げると、緊張から解放されたのか、各学校から聞いた話を自分のなかでうまく整理できたんですね。

正直、説明会には熱心にメモをとるお母さんたちが多くて気後れしていました。「中学受験は親の受験」とも言われるなか、実際にほかのお母さん達の姿を見ると、私では頼りないように感じてしまったのです。しかし冷静になってみると、他人は他人、私は息子の受験だけに集中すればいい、ということに気付きました。そこで「ほかのお母さんと比較するのはやめよう」と決め、「この喫茶店での時間のように、説明会は“楽しみ”を見つけることも目的に出かけよう!」と決めたのです。

説明会前後はリフレッシュタイム

6年生の秋以降になると、募集要項と入学願書をもらうため、中学が独自におこなう入試説明会に参加する機会も増えました。身支度をしていると、「また気後れしないかな……」と不安に駆られたことも。でも、こうしたときは「学校の周りを散歩することを楽しみに出かけよう」と自分に言い聞かせ、あらかじめインターネットなどで学校周辺の情報を調べてから出かけました。

実際、ちょっとした歴史的名所を見つけて立ち寄ってみたり、小さな美術館に行ったりすることも。時間に余裕をもって出かけ、その町の空気も感じられるようになったことで、結果的に学校説明会も楽しめるようになりました。ちなみに、説明会に参加した学校の制服を着た学生同士が楽しそうに歩く姿を見かけたときは、「来年は息子の姿があの場所にあればいいなぁ」と想像を膨らませたこともありました。

[2]学校紹介パンフレットを楽しんだ

説明会でもらった資料や、子供が塾から持ち帰ったりして目にする機会が増えた「学校紹介パンフレット」を見ることも楽しみのひとつでした。こうした資料を見ていると、その学校に通っている子供たちの様子をリアルに知ることができたからです。特に「部活の記録」が載っているページには生徒たちの活躍がまぶしいくらいに描かれていて、勉強に追われる受験生を持つ親の目から見るとかなり新鮮に映りました。

そして実は「部活の記録」をきっかけに、私は高校スポーツを観戦することが趣味になりました。高校野球はそれまでも観ていましたが、いざ興味を持ってみると、野球以外の競技もテレビで見たり、新聞で結果を知ったりすることが楽しくなっていったんですね。プロスポーツとは違い、“今年のこの瞬間に懸ける”高校生たちの白熱した試合を応援するのが、当時の私の息抜きになったのです。

パンフレットは「情報の宝庫」

私の場合は高校スポーツに興味を持ちましたが、同じく受験生を持つ友人はパンフレットで書道部の活動を見たことをきっかけに、自分が幼いころに書道教室に通っていたことを思い出し、「もう一度やりたい!」と書道を始めたとか。これまでは子供の勉強にべったりだったけど、「自分の時間を持つようになって心が少し軽くなった」と話していました。

学校紹介のパンフレットは、実は“情報の宝庫”です。何がきっかけで息抜きのヒントに出会うかわからないので、もしも時間があれば隅から隅まで読み込んでみることをおすすめします。

[3]家でできる趣味をつくった

息子が受験生になると、塾への送迎サポートや塾弁づくりで時間的な自由がつきにくくなり、家で過ごす時間が増えました。そんななか私が目覚めたのが、お菓子づくりです。お菓子は家にいながらでもつくれますし、何よりも無心で没頭できる時間を過ごせて、焼き上がったときには充実感も感じられました。息子が学校から帰ってきたときに「おいしそうな匂いがする!」と言ってくれるのも嬉しかったですね。

ちなみに当時の私は、息子の受験を伴走するなかで漠然と不安な日々を過ごしていました。でもある日、「甘いものって、なんか幸福感が感じられるよね」と夫が話してくれたことがあったんです。この言葉を聞いたとき、私は心のなかに実は“幸せ”を求めていて、本能的にお菓子づくりに励んでいたのかもな、と感じました。

まとめ

中学受験をサポートするためには、そもそも子供を支える周りの大人が元気じゃないと役割が務まりません。私自身の経験から言っても、体力と気力は特に必要だったと感じています。今回紹介した方法も参考にしつつ、自分に合うリフレッシュ方法を見つけ、親子ともに受験の日々をイキイキと過ごしていきましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

元・国立大学国際関係学部職員。イギリスへの留学経験有り。現在は大学生の息子と中学生の娘をもつ2児の母。息子は関西トップクラスの中高一貫校から現役で東京大学に進学できたものの、わたし自身はいわゆる「教育ママ」ではなく、子育てそのものを楽しんできた。現在も勉強面より、子供が心も身体も元気に育つことを目指し、日々の食事作りやお弁当、おやつ作りに精を出す。近年は「PTA本部役員」としてPTA改革にも取り組む。