図を書かない子にどう対処する? 算数の問題を頭の中だけで考える5つの理由
算数の問題では、図を書きながら考えると解きやすくなります。しかし、中学受験生の多くは図を書かず、頭の中だけで考えて解こうとします。それで正解できるならまだしも、何分も考えた挙句に「わからない」となることもしばしばです。
保護者はそんな子供の様子を見て、ついつい「図を書きなさい」と言ってしまいます。しかし子供の事情を正しく把握した後でないと、どんな声かけをしてもあまり効果はありません。
今回は、子供が図を書かない理由を明らかにして、それぞれの場合の対処法をお伝えします。
Contents
子供が図を書かない理由5選
子供が図を書かない5つの理由を解説します。
1. 書かないのではなく書けない
図を書かない子供の多くは、フリーハンドで真っ直ぐ線を引いたり、円を描いたりするのが苦手です。図を書かないのではなく書けないため、「図を書こう」と思っても諦めてしまいます。
2. 問題文を理解できていない
問題文を正確に理解できないと図を書けません。たとえば「30個のあめ玉を太郎君と花子さんで8:7に分けました。」という一文を読んで、子供が「30」「8」「7」の数字しか見ていなかったり、「8:7」の意味がわからなかったりすれば、問題文の状況を図で表せないでしょう。
3. どんな図を書けばよいかがわからない
線分図・面積図・ダイヤグラムなどを問題ごとに使い分けられないと、図を書くのが苦手になります。また、「図=イラスト」と勘違いしている子供は、つるかめ算で「つるやかめの絵を描かなければならない」と思って手が止まります。
4. 思い込みにとらわれている
多くの子供は「手を動かさずにパッと答えを出すのがかっこいい」と思い込んでいます。また、算盤(そろばん)などを習っていた子供には、「暗算で解かなければならない」という思い込みもしばしば見られます。
5. 図を書くのを禁止されている
塾によっては、図を書いて考える子供を「式だけで解きなさい」「頭の中で解きなさい」と叱ります。学校のテストでも式ではなく図を書くと×にされることがあります。
図を書かない子への対処法
子供が図を書かない5つの理由それぞれについて対処法を紹介します。
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