「食塩水の濃度がわからない」を家庭で解決する体験型学習
2018年4月23日
石井知哉
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食塩水の濃度に関する問題は中学入試の算数や理科の問題において頻出のテーマのひとつです。しかし、この単元が苦手だというお子さんは多いことでしょう。
Contents
そもそも食塩水の濃度とは?
お子さんが食塩水の濃度を苦手としている場合、「濃度とは何か」をよくわかっていないこともあるので、まずは正確に「濃度」について理解しておく必要があります。
「濃度」とは「食塩水全体に含まれる食塩の量の比率」のことです。通常は%(パーセント)で表します。「食塩の量÷食塩水全体の量」で求めることができ、%にするために×100をします。
説明としては、これだけなのですが、これで理解できるようなら苦労はありませんよね?
小学生にとって濃度がわかりにくい原因として、「実感しにくいこと」が挙げられます。そこで、少し時間と手間はかかりますが、家庭で「濃度とは何か」を実感できる体験型学習を紹介します。
オレンジジュースで濃度を理解する
家庭内で濃度を楽しみながら理解するには、オレンジジュースをつくるのがおすすめです。手順は以下の通りです。
- オレンジ、コップ3つ、計量ばかりを用意します
- コップにはそれぞれA、B、Cとラベルを貼ります
- オレンジを絞り、果汁を50gずつコップに分けます
- コップBには水50g、コップCには水150gを入れます
- できあがった3種類のオレンジジュースの味を比べます
コップのジュースを飲んで、どのコップがオレンジの味が濃いか、お子さんに感想をたずねてみてください。
味の濃さはA、B、Cの順になるはずです。これがそのまま濃度の大きさの順になります。
こうして、舌で濃度の何たるかを実感したら、以下の図のように理屈の説明に入ります。
コップA
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とじる
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