【小4理科/植物】ソメイヨシノって、どんな植物? ―― 桜の特徴を見てみよう|中学受験のツボ[理科編]
日本の「春の植物」を思い浮かべてください。
こう問われると、多くの人は桜を思い浮かべるのではないでしょうか?
お花見は春の風物詩ですが、お花見と聞いて桜を連想するくらい、日本人にとって特別な思い入れのある花ですよね。
今回はその桜のなかでも、「ソメイヨシノ」という種類の桜について見ていきます。
ソメイヨシノの歴史
問題
ソメイヨシノはどうやって生まれた?
ソメイヨシノは、大昔から自然界にもともとあった植物ではありません。
「オオシマザクラ」と「ヤマザクラ」という種類の桜をもとにしている植物です。このことは、遺伝子を調べることでわかっています。
自然にできたものか、人がつくったものなのかははっきりとしていませんが、江戸時代に、江戸(いまの東京)の染井(そめい)村から広まっていった、というのは確かなようです。
実はこのソメイヨシノ、種子をつくることができない植物です。
種子をつくれないのなら、ソメイヨシノはどうやって仲間を増やして、現在のように日本各地に広がったのか?
そんな疑問も湧いてきますよね。
その答えとなるのが「接ぎ木(つぎき)」や「挿し木」といった方法です。
いずれも人工的な方法ですが、これらを用いてソメイヨシノは増やされていきました。
そのため、すべてのソメイヨシノは、同じ1本の木から分かれたものです。ですから、遺伝子的には“単一のもの”ということになります。
ソメイヨシノは、本来であれば広がりにくいつくりをした植物です。それにもかかわらず、その美しさから、人工的に多くの場所に植えられてきました。
その結果、現在では日本ではもちろん、海外でもソメイヨシノを見ることができます。まさに、日本を代表する植物のひとつになっているんですね。
解答例
江戸時代に、2種類の桜が組み合わされて生まれた
ソメイヨシノの特徴
問題
ソメイヨシノの花が咲いているときの見た目の特徴は?
多くの植物は、花を咲かせるときにも「葉っぱ」が出ています。ですから、葉っぱの緑色のあいだに花が見られます。
しかしソメイヨシノは、花を咲かせる前には、ほとんど葉っぱを出しません。そのため花が咲いたときは、花の色だけが目立つことになります。
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