あけましておめでとうございます、受験生家庭のお正月とは|低学年のための中学受験レッスン#30
あけましておめでとうございます。
元日の朝や三が日はなんだかいつもと違った感じですよね。
テレビをつければお正月特番が流れ、外へ出れば初詣に向かう家族連れや振袖に身を包んだ女性が街を歩き、華やかなムードが漂います。
おじいちゃんやおばあちゃんからはたんまりとお年玉がもらえ、朝食はいつもと全く異なるお節料理やらお雑煮やらが出てくるご家庭もあるでしょう。
子ども達の心もどこか浮足立ってふわふわした感じです。
では小6受験生のご家庭ではどんな感じなのでしょう?
入試直前!6年生家庭のお正月
東京都と神奈川県の入試は2月1日からスタートしますので、まだ一ヶ月ほど余裕がある……と思いきや、埼玉県の入試は1月10日から、地方の私立中学の「首都圏入試」はそれよりも前から、早ければ1月6日にはもう入試が始まるところもあります。
つまりお正月はゆっくり栗きんとんを食べ、凧揚げをしている場合ではないのです。入試直前期の追い込みの時期なわけです。
多くの受験生のご家庭では、お年玉は受験が終わってから子どもたちに渡され(場合によっては入学金に消え)、元日の朝から第一志望の過去問をやるかもしくは、塾の「正月特訓」に行き、夕方過去問の解き直しが終わってからやっと、家族で初もうでに出かけて必勝祈願をする。
帰ってきてからは知識や漢字のチェック。
これが受験生のお正月の姿です。
低学年のお正月の過ごし方
とはいえこれはあくまでも、中学受験生の直前期の姿。
小学校低学年のうちから、そこまでガツガツやらせる必要はありません。
むしろやらせないでください! そこまで追い込むと6年生になるまでに疲弊してしまいます。
あくまでも6年生のお正月の一例にすぎませんので、参考程度にとどめておいてください。
また、お子さんをうまく導いてくれる塾であれば、6年生のこの時期になれば勝手にスイッチが入って自ら「元日は朝から第一志望の過去問をやりたい! いや、やる!」と言い始めるよう、子どものモチベーションを上手にコントロールしてくれます。安心してください。
お正月行事に絡めて受験勉強のエッセンスを
だから今はまだ、緊張感を持つ必要はありません。普段通りのお正月を過ごされてください。
その中にほんのちょっとだけ、受験に向けてのエッセンスをちりばめてみるとよいでしょう。
たとえば…
このミカン、どこ産なんだろう。あ、静岡県だって。ミカンって愛媛県や和歌山県が有名だけど、静岡も暖かいところだからミカンが採れるんだねー。あとお茶やワサビも有名だよね。静岡県ってどこにあるんだっけ。ちょっと地図で調べてみようよ。
お年玉ってなんで大人から子どもにあげるんだろう? あ、お正月に神様をおうちに迎えるときに丸いお餅をおそなえして、それを家族に分けて与えたことが始まりなんだって。じゃあうちも今年からお餅でいっか。
独楽(コマ)ってなんで倒れないのかなぁ。回さないと倒れちゃうじゃん?グルグル回転してるから、遠心力が独楽を安定させるのに役立ってるのかな? そーいえば地球もこの独楽のように、自分でグルグル回転してるって知ってる?
こんな感じで、ガッツリ調べてお子さんに「指導する」のではなく、保護者の方もふんわり知ってるけど詳しくはわからない、なんでだろうねー?みたいなスタンスの方が「また勉強?」という拒絶反応が起こりにくく、お子さん的にも受け入れやすいと思います。
まとめ
中学受験を考える低学年のご家庭向けに、お正月の過ごし方のアドバイスをしてみました。
繰り返しになりますが、あくまでお正月は楽しく過ごすこと! その上で、受験勉強にもつながる良質な知識を、親子で共有できると良いのではないでしょうか。
そして、初詣にいかれる際は、しっかり防寒して、感染防止のためにマスクを着用してくださいね。
今年も皆さんにとって、良い年でありますように。
※記事の内容は執筆時点のものです
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