小5の頃から男子御三家のひとつ、武蔵中学校をめざしていた竹本家の翼くん(仮名・中学生)。しかし、不得意科目もあって成績が伸び悩み、12月の最終模試で本人が「志望校を変える」と宣言(前編はこちら)。塾の先生とも話し合い、もう一度志望校の選定を行うことになりました。
「先生は一度もダメとは言わなかったし、親としては武蔵を落ちたときの保険も考えていました。でも、本人が『あきらめる。早く受験を終わらせたい』とはっきり言った以上、反対する理由はありませんでした。私も夫も、どうしても御三家を受けさせたかったわけではないですし」と、母親の愛子さん(仮名)は語ります。
- クラスの大半が受験を選択する地域で、自然と中学受験を意識するように
- 算数が得意で御三家も狙える成績に
- 科目の好き嫌いがあり、成績が上下……小6で壁に
- 苦手分野に取り組むようになるも、苦戦。本人が下した決断は……。
- 塾の先生と納得いくまで話し合い、現実的な志望校に
- 御三家から本郷への切り替え 過去問も仕切り直し
- 埼玉で上位校に初日合格、自信をつけて東京受験へ
- 東京での受験は一校のみ。「初日で合格」の気迫
- 成績が頭打ちのときは、親のメンタル管理も大事
塾の先生と納得いくまで話し合い、現実的な志望校に
翼くんの通っていたB塾では、6年生になると志望校特訓が始まります。志望校特訓のコースは御三家の「開成」「麻布」「武蔵」それぞれと、「海城・筑駒」「難関」「上位」に分かれます。前期は「武蔵」の志望校特訓を受けていた翼くんですが、後期は何を受けるか、塾の先生と何度もやりとりをして決めました。最初は「海城に行きたい」と言っていましたが、塾の先生のアドバイスもあり、現状の偏差値で現実的な本郷中学校に志望校を設定して「難関」クラスの特訓を受けることになりました。