小5の「中学受験はしたくない」から一変、お兄ちゃんのオンライン授業の様子を見ているうちに「自分もこの学校に行きたい」と言い出した俊くん(仮名・中学生)。中学受験塾には通わせないという教育方針を貫き、母親のゆかりさんによる学習指導で受験対策をすることに決めました。長男と同じ中学が第一志望校ということもあり、「もう慣れたもの」と思いスタートした次男の受験生活でしたが、合格への道のりはそれほど気楽なものとはなりませんでした。
- 塾ではなく家庭学習で中学受験に取り組む、そのメリットと教育的効果
- 想定外の中学受験。学費は捻出できても、高すぎる塾代には納得できない
- 「お兄ちゃんが合格した学校」というプレッシャーを乗り越え、合格できた喜び
- たった1年違うだけで授業や課題が進化 私立の良さを改めて実感
塾ではなく家庭学習で中学受験に取り組む、そのメリットと教育的効果
俊くんが中学受験勉強を本格的にスタートしたのは、小6の夏のことでした。
「俊はもともと家で過ごすのが好きな性格で、小学校時代は友達よりも家族といたがるような子どもでした。俊が小5のころに上の子は小6で、自宅で中学受験勉強に取り組む時間が長くなっていきました。少しでもやる気になってくれればと、手作りのお菓子や飲み物を用意して、リビングで小6の長男を私が教えていると、自然と次男もやってきて、一緒に勉強をしていたこともよくありました」(ゆかりさん)