コロナ禍の生活が、志望校合格の大きなモチベーションに

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川田ゆかりさん

俊くん

※掲載しているお名前は仮名です

聖学院中学校

「親から感じ取る愛情に差が出ないように育てたい」という思いから、きょうだいで中学受験をさせるご家庭は多いと思います。今回ご紹介する川田家(仮名)も、長男に続き次男が中学受験を経験し、現在は兄弟で同じ私立中学校に通う一家です。

川田一家のご両親は、どちらとも中学受験の経験はありません。中学受験をすることになっても「中学受験のためだけの勉強」ではなく「将来の糧になる学び」を意識し、「塾には入れない」というこだわりを貫いた川田家。とはいえ、受験対策なしに入れる私立中学はありません。母・ゆかりさん(仮名)自身も猛勉強をし、教材も作りました。それと同時に、子どもに自分でノルマを決めさせるなど、自立的な学習習慣を身につけられるよう気を配ったといいます。

「リビングで夕食の準備をしながら勉強を教えていました。家庭での受験勉強は親も子どもも、1年間がストレスの限界だったと思います」(ゆかりさん)

ゆかりさんはそう言っていましたが、弟の俊くん(現・中1)も受験をすることになり、この春、晴れて第一志望校に合格。夢を叶えた喜びのなかで中学校生活をスタートし、充実した日々を送っています。

目次
前編
コロナ禍の生活が、志望校合格の大きなモチベーションに
  • お兄ちゃんに付き合わされ、すっかり“受験嫌い”に
  • お兄ちゃんのオンライン授業の様子を見ているうちに「自分もこの学校に行きたい」
後編
  • 塾ではなく家庭学習で中学受験に取り組む、そのメリットと教育的効果
  • 想定外の中学受験。学費は捻出できても、高すぎる塾代には納得できない
  • 「お兄ちゃんが合格した学校」というプレッシャーを乗り越え、合格できた喜び
  • たった1年違うだけで授業や課題が進化 私立の良さを改めて実感

お兄ちゃんに付き合わされ、すっかり“受験嫌い”に

現在、第一志望校の聖学院に通う俊くんですが、ひとつ上の兄に付き合わされ、当初は中学受験には消極的だったといいます。

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取材・文:親子のための中等教育研究所

2019年設立。中学受験を切り口とした教育分野の研究をおこうなう。運営するnote「中学受験Style」で保護者のための情報を続けている。

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