中学受験はより高い偏差値の進学校や、知名度の高い学校の合格を勝ち取ることを良しとする風潮もあり、親や塾からの「この学校に合格させたい」という意向が反映されることもあります。一方で、自ら「この学校に行きたい」と心から思える学校との出会いが学力アップのモチベーションとなり、トップ校に合格できるような実力がおのずと育まれる、というケースもあります。
今回紹介するのは、受験生自らの希望で難関校受験を目指すことになり、当初は思いもよらなかった名門校・武蔵に見事合格した島崎家のエピソードです。
- 「武蔵を受験したい」「御三家受験はお金がかかるからやめて!」
- 学習意欲や探究心を伸ばすコツは「一緒に考える」こと
- 模試の結果はあくまで参考に、志望校の出題傾向としっかり向き合う
- 武蔵に入学し、学校を知れば知るほど学校選びの大切さを改めて実感
- 私学の多様性を実感。学校選びでは数値だけではなく感性も重視
「武蔵を受験したい」「御三家受験はお金がかかるからやめて!」
現在、埼玉県から武蔵中学(以下、武蔵)に通う島崎家の健斗くん(仮名・中学生)。武蔵といえば中学受験で「男子御三家」の一角をなす難関校です。中学受験では「無理せず自分の行きたい学校へ行ってくれればいい」という教育方針の島崎家が、多くの受験生が憧れる難関校をめざすことになったきっかけは、健斗くんと武蔵の偶然の出会いでした。