無理のない中学受験を考え、習い事感覚で子供を塾に通わせていた島崎家(仮名)では、「武蔵を受験したい」という健斗くん(仮名)の希望から、当初予想もしなかった名門校受験の受験コースに進むことになりました(前編はこちら)。難関校をめざすとなると塾での学習時間が増え、模試ではより高い得点が求められます。プレッシャーを感じる受験生も少なくありませんが、「息子はそれまでと変わらず毎日楽しそうに塾に通っていました」と母・奈津子さん(仮名)は振り返ります。一方で「家で勉強する姿を見なかったのでやきもきしたこともありました」と、複雑な感情もあったようです。
- 模試の結果はあくまで参考に、志望校の出題傾向としっかり向き合う
- 武蔵に入学し、学校を知れば知るほど学校選びの大切さを改めて実感
- 私学の多様性を実感。学校選びでは数値だけではなく感性も重視
模試の結果はあくまで参考に、志望校の出題傾向としっかり向き合う
「息子はコツコツと勉強をするタイプではなく、塾で友達や先生と一緒に学ぶのがとにかく楽しいようでした。雪でも休まず塾へ出かけていたくらいです。中学受験では、家庭の教育方針に合う塾を選ぶことも大切だと思います。塾の宿題をやっていかない日もあったようですが、塾の先生はテストの点数が取れているうちはこのままでいいでしょうと言ってくれ、『とにかく本人が楽しく勉強できるのはいいこと』という方針でした。勉強に関しては塾を信用して任せ、本人が楽しく学んでくれればいいというわが家の教育方針は変わりませんでした」(奈津子さん)