中学受験は選択の連続です。塾をスタートさせる学年、塾選び、習い事ごととの両立、志望校の選択。志望校が決定してからも、併願校の設定、受験日の組み合わせなど、決断していかなくてはならないことが山ほどあります。高校受験や大学受験であれば本人の意志や判断力にも期待できますが、中学受験は受験生自身がまだまだ幼い小学生。保護者が決めてあげなければいけないことがほとんどと言ってもよいでしょう。そのとき、保護者がしっかりと情報取集ができれば、子どもも安心して受験に取り組むことができるのではないでしょうか。
神奈川県の自宅から栄光学園中学校に通う川井龍太郎くん(仮名、中学生)。友人にも恵まれ、毎日楽しく学校に通っています。母親の真理さん(仮名)は、「勉強面では苦労している部分もありますが、できる子が多い学校に入ったので仕方がないですね。子どもなりに プライドもあるので、成績がふるわないときは周囲を見て『やらなくちゃ』と取り組んでいるようです」と、温かく見守ります。
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その子に「合う塾」「合わない塾」がある
龍太郎くんが中学受験塾に通いはじめたのは小4のとき。3歳違いのお姉さんがすでに中学受験を経験していたので、私立受験を選択するのは自然な流れだったそうです。塾はSAPIX小学部を選びました。龍太郎くんの志望校が上位校だったので「難関・上位校に強いSAPIXを」と考えたのもありますが、もうひとつの決め手になったのが「テキスト」でした。