毎年、東大への合格者数トップを誇る開成中学校・高等学校。開成への入学は、中学受験を目指す子供たちの頂点といえるでしょう。有名な「ペンは剣より強し」の校章、独自の校風、自立を重んじる教育。学力の高さだけでなく、開成には受験生が憧れる要素が詰まっています。今回は、男子御三家のトップ・開成を目指し、必死に戦い続けた一家のお話です。
- 父親は灘出身。親戚にも多くの名門校出身者
- 小3で「僕、開成に行く」。始まった受験への戦い
- 開成クラスではなく筑駒クラスに トップ講師は揃っていたが……
- 模試では3回に1回が合格点 併願プランに悩む
- 栄東の東大クラスに合格&「灘ツアー」体験
- いよいよ開成受験。夜になって失敗に気づき、涙が止まらず……
- 運命の合格発表。結果は!?
- 「チャレンジしてこい!」励ましてくれた塾の先生
- 志望校を必死に目指した経験は一生もの
父親は灘出身。親戚にも多くの名門校出身者
都内に住む高山家の大和くん(仮名)の父親・隆俊さん(仮名)は関西の名門校・灘中学校出身です。灘中・灘高から慶應大学に進み、卒業後は大手電機メーカーに勤務。隆俊さんの兄弟も関西御三家の出身で、その娘や息子達も皆、関東御三家に進学という、教育熱心な家庭でした。大和くんの母親の裕子さん(仮名)は関東近県の公立校出身だったため、結婚した当初は少し驚いたそうですが、夫の実家の「教育には惜しまず力を入れる」という方針には自身も賛成していました。