桜蔭中学校に通う鈴木愛美さん(仮名・中学生)の将来の夢は医師。医学部に進むため、女子御三家の桜蔭中学校・高等学校(以下桜蔭)を目指し、小3から塾に通って努力を続けてきました。愛美さんの合格を支えたのは、自らも中学受験を体験した父親・誠二さん(仮名)の冷静な分析力と、母親・早苗さん(仮名)の献身的なサポートでした。今回は、女子御三家の最難関を突破した一家の紆余曲折の物語です。
- 子どもに中学受験を望む理由とは
- 医師になるための最短ルートが難関中学受験だった
- 「αクラスに居続ける」が一家の目標に
- 勉強量の多さにつまずき、答えを写すように……
- 桜蔭に合格すれば上位50%でも夢がかなう!
- 受験1か月前のストレス! プレッシャーで眉毛を抜きはじめた娘
- 埼玉受験ではテレビクルーの取材を受ける余裕も
- 答案用紙に名前を書き忘れた…まさかの失敗にあわてる
- 熾烈な戦いを勝ち抜いた娘は本当にすごかった
子どもに中学受験を望む理由とは
鈴木誠二さん(仮名)は、長女の愛美さんが生まれる前から、わが子には中学受験をさせたいと考えていました。誠二さんは渋谷教育学園幕張中学(渋幕)の出身。周囲の学力の高さに、入学後は成績面でかなり苦労したそうですが、それでも「中学受験をしてよかった」と痛感しているといいます。