中学受験ノウハウ 通塾の悩み

【中学受験】親を悩ませる、塾とのすれちがいとは

2019年3月01日 稲石加奈

中学受験をめざすにあたり、多くの子供が塾に通います。新しい環境に身を置くと、子供はもちろん親も、あれこれと気を揉むことが多くなります。そうしたストレスが、入塾したての頃に限られていればよいのですが、「塾が合わない」「塾の実態が事前説明と違う」といった別の問題が出てくることもあります。この記事では、中学受験のための塾通いで起きやすい、塾とのすれちがいについて紹介していきます。

子供と塾が合っていないと感じるとき

以下に紹介するのは、塾が合っていないと感じる代表的なケースです。

事前の説明と実態が異なる

塾の広告チラシやホームページには塾側がアピールしたいことが全面に出されています。そのため、入塾してみたら、「イメージと違った」ということもありえます。「講師力の高さが自慢」「生徒一人ひとりに徹底した面倒見」など、定番の宣伝文句に実態が伴っているかどうかは、入塾してみないとわからないところがあります。

講師との相性が良くない

塾講師は大人であり、仕事として勉強を教えているわけですから、どの生徒に対しても分け隔てなく振る舞う責務があります。しかし、講師、生徒ともにお互いの相性があります。相性がよければプラスに働きますが、相性が悪いと、勉強の足を引っ張ることにつながります。子供が講師に対してどういう思いを抱いているか、親は気にかけておくとよいでしょう。

塾のカラーが合わない

「厳しく指導する塾」「アットホームで面倒見のよい塾」など、各塾にはそれぞれのカラーがあります。入塾前にそうしたカラーを把握できていればよいのですが、入ってからわかることもたくさんあります。繊細なタイプの子供が塾の厳しい指導に耐えられなかったり、じっくり勉強したい子供が授業速度についていけなかったりと、カラーが合わなければ効果的な学習を望むのは難しくなってしまいます。

塾に対応を求めるなら

塾が著しく合わない場合は、転塾することをおすすめします。しかし、なかには塾に対応を求めることで状況を打開できるケースもなくはありません。以下、紹介していきます。

講師の交代を求める

個別指導塾では「専任のベテラン講師陣」という宣伝文句の実態が、大半はアルバイト講師、などというケースもあります。

子供の担当がアルバイト講師だった場合、変更を求めるのも手です。宣伝文句が全くの偽りでなければ、何人かは専任のベテラン講師がいるケースが多いでしょう。個別指導塾は講師の交代に慣れているものなので、対応してくれるはずです。講師との相性が悪いケースも同様に交代を願い出てみてください。

ただし、集団授業の場合、こうした要望は通りにくいでしょう。クラスで担当講師が異なるのなら、クラスの変更を相談してみるのも手です。

指導方針について塾に相談する

たとえば、授業の進みが早すぎると感じる場合であっても、ひとりのために速度を落としてもらうことは難しいでしょう。

しかし、授業についていくためにはどうすればよいのかを講師に聞き、フォローしてもらうことは可能です。自習室で予習をし、講師に質問に応じてもらう、といった方法で状況を打開できるかもしれません。学習の進め方について、塾に相談しましょう。

塾と連携して子供の学習環境づくりをサポート

塾の指導に疑問を持ったら、気軽に相談を申し出てみてください。塾も塾生をより効果的に指導したいと考えているので、基本的にめざす方向は一致しています。保護者の要望に耳を傾け、改善しようと努めるはずです。わが子が最大限効果的な勉強ができるよう、塾と連携して学習環境づくりをサポートしましょう。ただし、話し合いを経ても、現状の課題に改善が見られない場合は、転塾を視野に入れることをおすすめします。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

フリーライター。大学卒業後、書店に勤務し、実用書や旅行書、新書等、幅広く売場を担当。書籍を扱うプロとして常にアンテナを張り、多岐にわたるジャンルに対して学びの姿勢を貫く。その後、医療系商社勤務を経て、難関中学受験をメインに据えた進学塾の講師を務める。出産を機に退職し、現在はフリーライターと双子の母を兼業中。台風のようなちびっ子たちに日々振り回されている。