中学受験ノウハウ 親の関わり方

過去問対策に必要なのは本だけじゃない! 親が事前に準備しておきたいこと

2019年4月22日 市川 いずみ

中学入試対策として志望校の過去問に取り組むことは、「時間配分」「出題傾向」「実力の差」を知るために必要です。普段の勉強と違い、過去問を解くことは入試本番の様子を知るための練習でもあります。塾によって時期に違いはありますが、一般的に6年生の夏休み明けから本格的に取り組み始めます。

過去問の対策のために市販の過去問本を買うことは必要です。しかし本だけでは足りない場合があります。過去問の準備について、中学受験生の親として知っておきたいことを紹介します。

過去数年分の入試問題を用意する

過去問対策では、志望校の出題傾向をつかむために過去数年分の入試問題が必要です。過去問の入手方法を知っておくと準備しやすくなります。

過去問本を購入

4月になると、前年度の入試データが反映された過去問が本屋さんにずらりと並び始めます。気をつけたいのが、売切れで本が手に入らないこと。志望校が固まってきたら、受験直前ではなく早めに購入しましょう。

また本屋さんで発売される過去問は、学校によって掲載年数が違うことがあります。過去3~4年分の学校もあれば、5年分の入試問題が掲載されているなどさまざまです。

「これだけの年数があれば十分じゃないの?」と思うご家庭もあれば、「もう少し過去の出題傾向を知りたい」「子供に入試対策の練習をもっとさせたい」など、熱望校であるほど物足りなさを感じる家庭もあります。「もっと前の年度の過去問をやりたい」という場合は、中古本を利用するのもひとつの手です。

四谷大塚の過去問ダウンロードサービス

四谷大塚のWebサイトには「中学入試過去問データベース」があり、300校以上の過去問が数年分も掲載されています。会員登録をすれば無料で閲覧可能。出題傾向が似た学校、気になる学校の過去問を幅広くチェックできます。各学校の入試問題をスキャンしているため、問題の字体や行間、余白といった特徴を知る機会にもなります。

しかし、市販の過去問を購入しなくていいというわけではありません。過去問本と比べて、「中学入試過去問データベース」は少し物足りないこともあります。

・解説がない
・解答用紙が全部あるわけではない
・配点の参考が掲載されていない
・合格最低点や平均点などのデータが掲載されていない
・複数回の試験問題が全部掲載されているわけではない

無料なので贅沢はいえませんね。過去問対策のメインとして使用するのではなく、あくまで学校の問題を幅広く知るための補助という使い方がおすすめです。

四谷大塚「中学入試過去問データベース」
https://www.yotsuyaotsuka.com/chugaku_kakomon/
※市販の過去問と同じく、著作権の関係で国語の問題や掲載されていない問題があります

中学校の説明会で入試問題を入手

中学校の説明会で、実際に使用された入試問題を無料配布してくれる学校があります。用紙のサイズ、字体や文字の大きさ、計算スペース、氏名の記入位置、注意事項など、本番の練習として参考になります。

複数回の受験チャンスがある学校は問題パターンを確認

複数回の受験チャンスがある学校は、回によって出題形式や時間配分、科目が異なることがあります。たとえば、3回目の入試問題が作文という学校の場合、「志望校なので作文対策をする」「3回目を回避して他校を受験する」など、入試スケジュールの組み方に影響します。過去問対策のスケジュールを決める前に情報収集をしておくとよいですね。

コピー機を準備する

過去問対策にはコピー機が活躍します。実際に問題を解くまえに過去問本をコピーしたり、パソコンでプリントアウトしたりすることが必要だからです。また記述対策や字の大きさの練習として、指定されたサイズに解答用紙を拡大して使うときに役立ちます。

A3対応のコピー機が自宅にあると便利

わたしは子供の過去問対策をする前に、A3対応のコピー機を購入しました。テキストのまま問題を解くより、コピーした方が子供が解きやすかったからです。過去問以外でも見開きでコピーができるので大活躍でした。

また、自宅で好きな時間にコピーができるので時間の節約にもなります。おっちょこちょいのわたしは、過去問を大量にコピーしているうちにページが抜けてしまっていることがあり、すぐに対応できることはメリットでした。

デメリットは、「A3対応のコピー機はかなり大きい」「重量感がある」「置き場所に困る」ことです。維持費としてインク代や紙代も気になるところですね。しかしA3コピーは頻繁に使用していたので、購入してよかったと思っています。

A3対応のコピー機が不要なケース

わたしの周りには、過去問対策でA3対応のコピー機を購入しなかった親御さんもいました。自宅にA4対応のコピー機があるので、A3対応は必要ないということが理由です。

その方は「可能な部分はA4対応で済まして、拡大が必要な部分はコンビニやスーパーのコピー機を利用する」という方法をとられていました。本体・インク・紙の購入費を考えると、お店でコピーをした方が安くすみます。

しかし、自宅とちがって好きなタイミングでコピーができません。「知り合いに会いたくないために離れた場所にコピーしに行った」「他のお客さんの迷惑にならないように時間帯を選んだ」といったように、周囲が気になることもあります。中学受験は時間との戦いです。時間の節約のために、A4はもちろん、A3のコピー機を自宅に置いておくのはおすすめです。

まとめ

気になる学校は、いくつかの方法で過去問を照らし合わせてみましょう。国語や資料の一部は著作権関係で掲載にばらつきがあったり、市販の過去問に掲載されていない問題が四谷大塚の過去問データベースに掲載されていたり、といったことがあるからです。

また過去問1年分でも、4教科となるとかなりの量になります。しかも複数回の受験チャンスがある学校では、恐ろしいほどのコピー量になり驚きました。過去問に取り組む子供は大変です。親ができることは限られてはいますが、いきなり過去問に取り組むまえに、この記事を参考にして準備のイメージをつかんでもらえればと思います。

※記事の内容は執筆時点のものです

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