比喩とはどういう表現技法のこと?「 たとえ」を理解できれば国語力は大きく伸びる
「リンゴのように赤い頬(ほお)」のようなたとえを「比喩」といいます。比喩は詩の表現技法として教わることが多いですが、詩以外の文章でも大切な役割を担っています。
今回は「比喩とは何か?」からスタートして、文章を読んだり書いたりするときに比喩がどう役立つのかを解説します。
Contents
比喩は「直喩」「隠喩」「擬人法」を覚えよう
比喩とは、「あることをわかりやすく説明するために、似ているものに置きかえること」です。頬の赤さを伝えるために似たような赤さのリンゴに置きかえると、「リンゴのように赤い頬」となります。中学受験では、3種類の比喩をしっかり覚えましょう。
直喩(明喩)
「ようだ」「まるで」などの言葉が使われていて、比喩であることがはっきりとわかる表現を「直喩」または「明喩」といいます。「彼は太陽のように明るい人だ」「まるで真夜中のように暗い」などが直喩です。
隠喩(暗喩)
「ようだ」「まるで」などの言葉がなく、比喩であることがはっきりとわからない表現を「隠喩」または「暗喩」といいます。カタカナ語では「メタファー」というので、余裕がある受験生は覚えましょう。
たとえば「人生は長い旅だ」という表現は、日々旅をしながら生活している旅人にとっては比喩ではありません。しかし、旅人以外の人にとっては「人生は長い旅のようなものだ」という意味として捉えられるでしょう。この場合、「ようだ」などがない「人生は長い旅だ」は隠喩だとわかります。
擬人法
人でないものを人にたとえる比喩を「擬人法」といいます。たとえば「花びらが舞い踊る」という表現は、花びらが風に吹かれてヒラヒラ空中を漂うことを、まるで人間の行動のように「舞い踊る」と表現しています。「海が呼んでいる」「太陽がほほ笑む」なども擬人法です。
文章を読むときは比喩に注目しよう
国語の文章読解では、比喩に注目する必要があります。比喩は、筆者の主張や大切なことを読者に印象付ける役割を担うからです。
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