中学受験ノウハウ 志望校選び

首都圏(1都3県)で強豪サッカー部のある中学校5校 部活動の特色と実績をチェック!

2018年11月19日 オダルミコ

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中学受験をする学校の決め手になるのは、主に進学実績・教育指導方針などですが、運動部が盛んな中学を選ぶというケースもあります。

特にお子さんがサッカーをしているご家庭だと、学校選びでサッカー部の実績や活動内容をリサーチする方もいるでしょう。今回は、首都圏(1都3県)で強豪サッカー部をもつ中学校5校を紹介します。部活と勉強の両方に力を入れている学校を、ピックアップしました。

[東京・千葉・埼玉・神奈川]強豪サッカー部がある中学校 5校

この項では、各校の歴史とサッカー部の実績をチェックしていきます。

暁星中学校[東京・千代田区]

1888年に創立した暁星中学校は、都内で唯一のカトリック系男子校。 OBとして俳優の北大路欣也さんや賀来賢人さんなど、多くの著名人が名を連ねていることでも知られています。

サッカー部の活動は月曜を除く週6日(朝練あり)で、校庭と外部のグラウンドが主な練習場所です。夏と冬には合宿も開催されます 。

これまで多数の大会で、優勝や準優勝を経験。2018年は、東京都中学校サッカー大会と関東大会の両方で優勝 、全国中学校サッカー大会では全国3位という好成績を残しています。

攻玉社中学校[東京・品川区]

1863年に創立した攻玉社中学校は、中高一貫の男子校です。「誠意・礼儀・質実剛健」の校訓のもと、豊かな人間性を養っています。

サッカー部は中高合算して部員数が120名。都内中学校の「上位常連校」を目標に練習に励んでいます。活動日は週6日。週2~3回、校庭での朝練もあります。チームスローガンは「DO OUR BEST」。JFA(日本サッカー協会)公認のライセンスを取得しているコーチや、専属トレーナーなど、スタッフの体制も万全です。

また、勉強との両立を推奨していて、昼休みや放課後の時間を活用して勉強の時間も別途設けています。補習や追試の対象となった生徒は、その日の部活動に参加することはできません。

毎年、小学4~6年生向けのオープンスクールを開催していて、校庭でサッカー部の練習を体験したり、見学したりできる場合があります(※Webで事前予約が必要)。

これまでの実績として、都大会ベスト8や東京都の新人戦3位などの成績をおさめています。

神奈川大学附属中学校[神奈川・横浜市緑区]

神奈川大学附属中学校は、1928年の創立以来、人間性豊かな人材を育成するとともに、時代のニーズに合った教育方針を展開しています。

広い敷地の校内にはグラウンドのほかに、照明設備をそなえた専用のサッカー場があるため、恵まれた練習環境といえるでしょう。

中学の段階では、高校で才能が開花するよう、ボールを止める・蹴るといった基本的な技術を磨くことを重視しています。

2017年度の神奈川県私立中学校サッカー大会では優勝を果たし 、首都圏私立中学校チャンピオンズカップの切符を手にしました。過去にも数多くの輝かしい実績をあげ、神奈川県のサッカー強豪校としての位置をキープしています。

芝浦工業大学柏中学校[千葉・柏市]

芝浦工業大学柏中学校は、1999年に芝浦工業大学柏高等学校の付属校として開設されました。「個性」「創造性」を建学の精神として掲げ 、これからの社会で幅広く活躍できる生徒の育成に取り組んでいます。

週6日の サッカーの練習では技術を高めるだけでなく、「礼儀を重んじる」「家庭と学校のルールを守る」などの人格の形成にも力を入れています。

柏市や東葛飾地区を中心とした各大会で、優勝や準優勝などの輝かしい実績があります。2017年の千葉県の私学大会では3位の成績をおさめ首都圏大会への出場を決めました。 また、柏レイソルのホームグランドから近いという場所柄、過去にレイソルの選手との交流会も行われていたようです 。

埼玉栄中学校[埼玉・さいたま市西区]

「文・武・技・芸」を軸とした教育を展開する埼玉栄中学校。全国レベルのレスリング・柔道・マーチングバンドなど、部活動が盛んな学校として有名です。

サッカー部も精力的に活動していて、学校から自転車で約15分の場所に位置する専用サッカー場や、系列の平成国際大・人工芝サッカー場で週6日の練習をおこなっています。

これまで埼玉県の学校総合体育大会で5回の優勝経験があり、このほか首都圏チャンピオンズカップと県の新人戦でも優勝しています。

小学6年を対象とした練習会を実施しているため、実際の練習風景の見学も可能です。事前にメール予約が必要なので、詳しくは埼玉栄中学校サッカー部公式HPをご覧ください。

各中学校の偏差値と進学実績は?

子供の望む環境で部活を頑張ってほしい。その一方で、受験を考える親としては、入試の難易度と大学進学実績も気になるところでしょう。この項では、前項でピックアップした中学校5校の偏差値と、大学進学実績を紹介します。

暁星中学校

2018年の現役合格は、東大などの国公立大が25名、早慶上智の合計66名などです。医学部志願の生徒が多めなのが特徴で、42名が医学部の現役合格を勝ち取っています。

攻玉社中学校

2018年度の主な合格実績(現役)は、東大・東工大を含む国公立大が51名、早大93名、慶大84名、理科大49名、上智大28名などです。毎年、多くの有名大学の合格実績を出していて、進学校としての地位を確立しています。

神奈川大学附属中学校

2018年度は、附属の神大への進学が37名のほか、早大48名、慶大25名、明大76名という合格実績。2016年からは3年連続で東京大学にも現役生を輩出しています。

また、大学のイメージが湧きやすくなる行事も充実しています。中3での神奈川大学見学会や、高2での“1日神奈川大学生”は、附属校ならではのイベントです。

芝浦工業大学柏中学校

2018年は、難関私大はもちろんのこと、国公立大学にも多くの生徒を送り出しています。たとえば、京都大学3名、横浜国立大学5名、千葉大学11名(うち2名は医学部医学科)のほか、ロンドン大学に進学する生徒もいたようです。また、私大では、GMARCHや早慶上智などの指定校推薦の枠も充実しています。

埼玉栄中学校

2018年度は、国公立大学の進学者数が42名と過去最高の人数でした。このほかにも、早慶上智に12名、東京理科大を含むGTMARCHに79名、医学部医学科に4名が合格しています。

また、埼玉栄中学・高校で評判なのが、進路指導センター。さまざまな専門分野を持つスタッフが常駐し、各大学の特色や学部ごとの出題傾向も教えてくれるので、サポートは万全です。

将来を見据えてじっくりリサーチを

校内だけでなく外部施設で練習をしたり、専用のグランドがあったりなど、練習環境は学校によってまちまちです。気になる学校がある場合は、ぜひ一度親子で学校見学に出向いてほしいと思います。部活動の練習環境だけでなく、学習環境や卒業後の進路なども総合的に見据えて、「この学校に行きたい!」と親子で思える学校を見つけられると良いですね。

※記事の内容は執筆時点のものです

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