連載 学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

勉強習慣・生活習慣#12 親は「監督」として子供に接する|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」

専門家・プロ
2019年7月31日 松本亘正

子どもに「よい勉強習慣」を身につけさせたい。そのために親ができることとは――。中学受験専門塾 ジーニアス 代表、松本亘正氏の著書『合格する親子のすごい勉強』から、わが子の学ぶ力を伸ばすヒントを紹介します。

【10歳以降】なら、親の役割は◯つけと、間違えた問題の復習をうながすまで

― Point ―

コーチより、監督ぐらいの位置づけで接する

コーチはつきっきりで指導する役目、監督は作戦を考えたり、指示を出す役目ととらえてください。

子どもが10歳になったら、コーチではなく、監督ぐらいの位置づけで接しましょう。

子どもは少しずつ親の言うことをきかなくなっていきます。そうなってきたら、コーチ役は塾や学校の先生など、第三者に任せたほうがいいのです。

たとえば、10歳までは横について教えてあげるのは効果的です。筆算が苦手なら、横について教えてあげればいいでしょう。

ところが、その先は単純作業ではなくなってきます。そんなときに親がコーチ役をやろうと思っても、子どもは反発しやすくなるのです。

10歳になったら、宿題をこなしたのか、勉強しているかを確認する監督役ぐらい のほうがバランスがとれていきます。

名監督は、細かく指示を出したり、何でも厳しく指導するとはかぎりません。

「今日はどこまで宿題をやるのか自分で書き出しておいて」
「やったものにチェックして見せに来て」
「あっ、よくできているじゃない。やればできるね」
 

といった声がけで十分です。
 
箱根駅伝で無類の強さを誇る青山学院大学の原晋監督は、インタビューで次のように語っています。

多くの指導者は『その程度で満足するな。全然話にならないぞ!』と言ってしまう。私は、『おお、よかった。それは自己ベストじゃないか。じゃあ、もうちょっとがんばって次は 40 秒だね』とか、『もう1回その自己ベストで走ろうじゃないか』と声をかけるようにしています。するとまたジャンプアップしていき、気がついたら目標に届くというところまで到達しているのです。

とても参考になる言葉です。子どもに対しても、これと同じ関わりを心がけたいものです。

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※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者
松本亘正 専門家・プロ

まつもとひろまさ|中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表|ラ・サール中学高校を卒業後、慶應義塾大学在学中に中学受験専門塾ジーニアスを開校。現在は東中野・自由が丘・日吉・芝浦港南など、6校を展開している。「伸びない子はひとりもいない」をモットーに、少人数制で家族のように一人ひとりに寄り添う指導を徹底、毎年超難関校に合格者を輩出している。生徒は口コミと紹介だけで9割を超える。これまでののべ指導人数は2200名以上。第一志望校への合格率は一般的に25%といわれるなか、ジーニアスは約60%超の第一志望校合格率を誇る。中学受験だけでなく、高・大受験時、就職試験時、社会人になっても活きる勉強の仕方や考える力の育成などに、多くの支持が集まっている。