勉強習慣・生活習慣#12 親は「監督」として子供に接する|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
【10歳以降】なら、親の役割は◯つけと、間違えた問題の復習をうながすまで
― Point ―
コーチより、監督ぐらいの位置づけで接する
コーチはつきっきりで指導する役目、監督は作戦を考えたり、指示を出す役目ととらえてください。
子どもが10歳になったら、コーチではなく、監督ぐらいの位置づけで接しましょう。
子どもは少しずつ親の言うことをきかなくなっていきます。そうなってきたら、コーチ役は塾や学校の先生など、第三者に任せたほうがいいのです。
たとえば、10歳までは横について教えてあげるのは効果的です。筆算が苦手なら、横について教えてあげればいいでしょう。
ところが、その先は単純作業ではなくなってきます。そんなときに親がコーチ役をやろうと思っても、子どもは反発しやすくなるのです。
10歳になったら、宿題をこなしたのか、勉強しているかを確認する監督役ぐらい のほうがバランスがとれていきます。
名監督は、細かく指示を出したり、何でも厳しく指導するとはかぎりません。
「やったものにチェックして見せに来て」
「あっ、よくできているじゃない。やればできるね」
といった声がけで十分です。
箱根駅伝で無類の強さを誇る青山学院大学の原晋監督は、インタビューで次のように語っています。
多くの指導者は『その程度で満足するな。全然話にならないぞ!』と言ってしまう。私は、『おお、よかった。それは自己ベストじゃないか。じゃあ、もうちょっとがんばって次は 40 秒だね』とか、『もう1回その自己ベストで走ろうじゃないか』と声をかけるようにしています。するとまたジャンプアップしていき、気がついたら目標に届くというところまで到達しているのです。
とても参考になる言葉です。子どもに対しても、これと同じ関わりを心がけたいものです。
※記事の内容は執筆時点のものです
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます