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家族で行きたい、中学受験にも役立つ学べる観光スポット[沖縄編]

2019年7月02日 小林悠樹

沖縄は、年間を通してたくさんの観光客が訪れる日本屈指の観光地です。沖縄はかつて琉球王国として栄えていたことから、地理的にも歴史的にも本州とは異なる文化をもっています。実際に行ってみると、教科書ではわからないようなさまざまな発見がありますよ。

今回は、中学受験の勉強につながるおすすめの観光スポットや、沖縄ならではの食文化をお伝えします。

沖縄の地理や気候をチェック

日本の南端に位置する沖縄は、1年を通して温暖な気候で過ごしやすいことが特徴です。また、地理的に初夏から秋にかけて台風が通過する場所に位置しています。

気温が10℃を下回ることはほとんどない

沖縄の年間平均気温は約23℃。東京と比べると約8℃も高いです。夏はかなりの暑さになるので、半そで半ズボンといった涼しい格好が最適ですが、沖縄の日差しはとても強いので日焼け対策はしっかりしておきましょう。

冬でも10℃を下回ることはほとんどありません。厚手のコートを持っていくより、薄手のスプリングコートやウィンドブレーカーを持っていくほうが荷物にならず重宝します。

6月~10月に観光するときは台風に注意

6月~10月ごろの沖縄は、台風が多く直撃します。沖縄南東の赤道付近で発生した台風が、勢力を増して接近してくるためです。

この時期に沖縄に旅行する場合は、天気予報をこまめにチェックし、飛行機が欠航になった場合などの対処法を事前に準備しておきましょう。

在日米軍基地の70%以上が沖縄に集中している

日本の国土の1%に満たない沖縄に、在日米軍基地の70%以上が集中して存在しています。

沖縄が日本に返還されたあとも、米軍基地は残された

第二次世界大戦後、旧日本軍の基地が米軍に占領され、沖縄は一時アメリカの領土になります。沖縄には米軍基地が次々と整備され、1972年に沖縄が返還されたあとも在日米軍基地として残ることになりました。ちなみに東シナ海に位置する沖縄は、日本の西にある諸外国の動向を見張ることができる絶好の場所にあるため、沖縄に米軍基地が集中しているとされています。

地元住民は、米軍基地に不安を抱えている

沖縄に軍備が集中していることは、「国家安全保障」の点で合理的という声もあります。一方で、沖縄に住んでいる人々がさまざまな「不安」を抱えていることも忘れてはいけません。軍用機の騒音、オスプレイ墜落の可能性、米兵による事件などに、地元住民はいまも悩まされています。

沖縄旅行中に米軍基地の近くを通ることがあれば、周辺の様子や飛行機の音に注意すると、基地について理解が深まるでしょう。「どうしたら基地問題が解決するのか」について、親子で話し合ってみるのもいいかもしれません。

沖縄県の代表的な観光スポット

沖縄はかつて琉球王国として栄え、大和本土(本州)とは異なる自然環境や文化が育まれてきました。

サンゴ礁は息をのむほどの美しさ

沖縄といえば、やはり「海」です。沖縄の海にはサンゴ礁が広がっており、世界で観測されたサンゴの半数以上の種類が生息しているといわれています。

沖縄にはサンゴ礁を間近で見られるシュノーケリングスポットが多くあり、真栄田岬や備瀬崎(びせざき)、伊計島(いけいじま)が有名です。ひとたび海に潜れば、きらめくサンゴ礁と、色とりどりの熱帯魚が行き交う別世界を体験することができますよ。

沖縄の澄んだ海を象徴するサンゴですが、実はとてもデリケートな生き物です。海水温の上昇や水質汚染、観光客による踏み荒らしにより、だんだんとその数が減っていることが確認されています。サンゴをはじめとする沖縄の生態系をどのように残していくのかが、日本の課題となっています。

世界遺産に登録!琉球王国の王宮「首里城」

那覇にある首里城は、沖縄を代表する観光地のひとつです。2000円札に印刷されていることでも知られていますよね。

首里城は、1429~1879年まで存在した琉球王国の王宮です。日本と中国の文化が融合した建築様式が高く評価され、2000年には世界遺産に登録されました。同年おこなわれた「九州・沖縄サミット」では、この首里城で夕食会が開催されています。

色鮮やかな朱色の王城、屋根の赤瓦、紅白の御庭など、琉球の独特な文化を肌で感じられるおすすめスポットです。

戦争と平和を学べる「ひめゆり平和祈念資料館」

沖縄本島の南部に位置する「ひめゆり平和祈念資料館」は、戦争と平和を学べる貴重な施設です。

第二次世界大戦末期、沖縄では熾烈な地上戦が展開され、たくさんの命が奪われました。このときに戦力として動員されたのが、「ひめゆり学徒隊」と呼ばれる14歳~19歳の子供たちです。彼らは戦場に送り出され、多くの命が失われました。

その後、戦争で亡くなった方々へ追悼の意を示すとともに、「二度と戦争を起こさない」という想いを込められてつくられたのが「ひめゆりの塔」です。平和について考えるうえで、親子で一度は訪れたい場所です。

沖縄の独特な「食文化」を楽しもう

沖縄には独特な食文化があります。沖縄ならではの食文化にふれることで、旅行をさらに思い出深いものにしましょう。

沖縄県民の食を支える島野菜

沖縄は本州と気候が異なることから、珍しい野菜が育ちます。ゴーヤーや冬瓜(とうがん)、フーチバー(琉球ヨモギ)など、普段なかなか目にしない島野菜が沖縄のスーパーに並びます。島野菜を見つけに、スーパーや道の駅をのぞいてみるのも楽しいですよ。

沖縄の畑を半数以上占めるサトウキビ

沖縄の農産物として忘れてはいけないのが、沖縄の方言で「ウージ」と呼ばれるサトウキビです。サトウキビの栽培面積は、沖縄県内にある畑の半分以上を占めます。サトウキビからはおもに砂糖がつくられ、黒糖は沖縄土産として人気です。生のサトウキビが売られているお土産店で「サトウキビの生かじり」をしてみると、楽しい思い出になりますよ。

沖縄独自の文化を満喫しよう

沖縄観光は、ほかの都道府県とはひと味違う雰囲気を味わえます。「玉陵(たまうどぅん)」という琉球王国の国王のお墓や、本島北部にある「今帰仁城跡(なきじんぐすくあと)」も、沖縄の歴史を学べるおすすめのスポットです。

沖縄は「南の楽園」という華やかなイメージがありますが、「戦争の激戦地」という過去をもっていることも事実です。沖縄旅行では、沖縄の「光と影」の両方に目を向けてみてください。

※記事の内容は執筆時点のものです

この記事の著者

宮古島在住のフリーライター。1988年神奈川県生まれ。一橋大学卒業後、食品メーカーに勤務。結婚と妻の出産を機に、宮古島へ移住。宮古島で校正・執筆業に営む。学習教材の校正や、宮古島の観光情報誌・ウェブサイトなどで執筆。