中学受験に挑むのは、まだ幼さが残る11~12歳の子どもたち。とはいえ、子どもによっては早くも思春期に突入することがあります。「親子の受験」と言われる中学受験ですが、自立が早い子どもに対しては、口を出し過ぎると親子関係がこじれるケースも。微妙な年頃の子どもたちに、保護者はどう接したらよいのか……。今回は、早めの反抗期を迎えた子どもを、つかず離れずの距離で支えて難関校受験に挑んだ一家の物語です。
- 小3で海外から帰国。まずは日本の生活に慣れるところからスタート
- 日本での生活に慣れたころ、SAPIXへの転塾を考える
- 転塾後も問題なく通塾 成績はゆるやかに上昇
- 6年生になって反抗期に突入。テストの採点もさせてくれない……
- 生活管理に徹して、勉強は口出ししないように
- 得意な算数を活かして、巣鴨の算数選抜に挑戦
- 1月の併願校は無事にクリア。しっかりと実力はついていた
- 模試の合格判定「A」でも、やはり海城はむずかしかった
- 反抗期の息子に、母親としての手紙をそっと渡して……
- 子どもが勉強嫌いだったら、中学受験を強制はしなかった
小3で海外から帰国。まずは日本の生活に慣れるところからスタート
小学校入学前に父親の仕事の都合で東南アジアに渡航し、小学校3年生のときに帰国した加藤家の颯太(そうた)くん(仮名・中学生)。現地ではずっと日本人学校に在籍していたので、帰国子女枠での受験はむずかしいと考えた母親の麻衣さん(仮名)は、帰国してからすぐに受験勉強のための塾探しをはじめました。