「応用がきく子」の育て方#11 「自分で考える力」を育てる|学ぶ力を伸ばす「合格する親子の勉強」
【10歳以降なら】現場で考える力を身につけさせる
― Point ―
自分の常識・知識を結びつけて推論する力は生涯活きる
だんだん社会の成り立ちが理解できるようになってくる10歳。
これまでは子どもの「なぜ?」という疑問に、親が「◯◯だからだよ」と答えるやり取りで十分でしたが、10歳以降は、自分で考えられるようにしていく必要があります。
たとえば中学受験で「多摩ニュータウンに住む人々は、どのような問題を抱えていると考えられますか」(2017年麻布中学校)という問題が出題されました。
グラフや地形図を読み取り、それを使って答える問題ではあるのですが、ただ読み取るだけではなく、異なる資料を、自分が生きてきたなかで培った常識と結びつけて推論する必要があるのです。
地形図からは、「標高差があること」、グラフからは「高齢化が進んでいること」を読み取り、「高齢の人にとっては、日々の生活において坂を上ったり下りたりするのが大変であること」という答えを導き出します。
大学入試改革における記述の出題例として示されているのも同じタイプです。
つまり、これからは、「資料を読み取る力」+「自分の常識や知識を結びつける力/つなげる力」=「現場で考える力」が必要になってきます。
当塾の卒業生は大学卒業後、いろいろな職業についていますが、弁護士や広告代理店、コンサルタントやM&Aの会社に勤めている人が多くいます。
まさに、資料を読み取り、自分の常識や知識を結びつけて考える力が求められる職種であると思います。
この力を小学生のうちから磨いておけると、当たり前のように、本物の思考力、問題解決力がつく子に育ちます。
※記事の内容は執筆時点のものです
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