中学受験ノウハウ 志望校選び

【中学受験】学校見学は1校につき最低3回!?「子どもに合った学校」を選ぶためのポイントを解説

2019年7月24日 石井知哉

中学受験において、「志望校選び」は最も大切な要素といえます。そして、志望校を選ぶために欠かせないのが「学校見学」です。今回は、学校見学をするときの心構えとチェックポイント、注意点について解説します。

悔いのない志望校を選ぶための心構え

学校見学にあたって意識すべきなのは、「見る」のではなく「視る」、「聞く」のではなく「聴く」ということです。「見る」が「ただ漫然と目を向けている」のに対し、「視る」は「注意して見る」ということ。「聞く」が「意識せずに耳に音が入ってくる」のに対し、「聴く」は「心を込めて耳を傾ける」ということです。似ているようで、意味は大きく異なります。

子供の人生にとって大切な3年間、または6年間を過ごす環境を選ぶわけですから、子供の性格や能力、将来の目標、家庭の方針などを踏まえて志望校を選ぶ必要があります。後悔しない学校を選ぶためには、「学校の生の姿」を自分たちの目と耳でとらえ、親子で判断・決断することが第一です。

そのためにも、受け身の姿勢で学校の様子を見たり話を聞いたりするのではなく、その学校に子供が通学する様子を具体的にイメージし、真剣な姿勢で「視る・聴くこと」を心がけましょう。

しかし時間には限りがありますから、1回の見学で知ることができるのは、学校のほんの一部です。そのため、学校見学に複数回行くことをおすすめします。

ほとんどの学校は、学校見学の機会を複数回用意しています。気になる学校があれば、学校のホームページで見学イベントのスケジュールを確認し、予定を組んでおきましょう。

1回目~3回目以降の学校見学のポイント

同じ学校に何度も見学に行くときのコツを紹介します。ポイントは、「目的をはっきりもって参加する」ということです。

【学校見学1回目】「良い部分を発見すること」を目的に行く

1回目の学校見学では、「この学校のここが好き!」という部分を積極的に見つけましょう。

校風、建学の理念、校訓、共学・別学、教育方針、カリキュラム、授業内容、進学実績、クラブ活動、課外活動、制服、設備、生徒や先生の様子、校長先生の話の内容など……、学校選びの判断要素は無数にあります。

どんな観点でも良いので、とにかくたくさん、気に入った部分を見つけてください。まずは、自分にとって魅力的な学校を見つけることが、志望校選びの第1歩です。親子ともに「気に入るところを見つける!」という心構えで学校見学に臨むことで、中学受験に乗り気でなかった子供が俄然やる気になる、ということもあります。

【学校見学2回目】「悪い部分を発見すること」を目的に行く

2回目の学校見学では、「この学校のここはちょっと……」という部分をあえて見つけてください。

「志望校選びなのに悪いところを探すの?」と驚かれるかもしれませんが、「志望校選びだからこそ」探すんです。3年以上通う学校ですから、「こんなはずではなかった」「こんな学校だとは思わなかった」というミスマッチは極力少なくしたいですよね。そのためにも、意識的に悪い面を探すことは大切です。

【学校見学3回目以降】「他校と比較すること」を目的に行く

3回目以降ともなれば、すでにほかの学校も見学しているでしょうから、学校を比較することができます。

2回目までに把握した良い面と悪い面を中心に、複数の学校を比較しましょう。そしてお気に入り順に並べると、それがゆくゆくの志望校順になります。学校を比較検討するためにも、見学時に発見した良い面と悪い面や、気づいたことをメモして残しておくことをおすすめします。

学校見学や学校説明会は子供と一緒に参加する

中学受験の主役は子供です。試験を受けるのも学校に通うのも子供ですから、志望校選びは子供と行うのが理想です。学校見学も、可能な限り子供と一緒に行きましょう。

とくに、中学受験に向けて本格的に勉強がスタートする4年生以上からは、学校見学や学校説明会に子供が参加するのが望ましいです。「行きたい学校があるから勉強を頑張る」というモチベーションが生まれるからですね。

どんな学校にも長所と短所があり、多くの場合、両者は表裏一体です。一例として「自主性を尊重する」という教育方針は、良くいえば「厳格に管理されないのでノビノビ過ごせる」となりますし、悪くいえば「細かいところまで面倒を見られない」となります。これを長所と取るか、短所と取るかは、家庭の価値観によって異なります。

小学校高学年になれば、子供は自分なりの目線でモノゴトを考えるようになります。親とは異なる視点からの「子供ならではの発見」もあります。親にとっては長所に見えることが、子供には短所に映ることもありますし、その逆もまたしかりです。親子の認識をそろえるためにも、学校見学は親子で複数回訪れるべきなのです。

志望校選びは、親子の共同作業

子供たちを待ち受ける変化の激しい時代において、中学校も様々に変化していきます。子供に合った学校を選ぶためには、親も子も、多くの学校に根気よく足を運び、自分たちの目で「学校の生の姿」を確かめることが大切です。志望校選びは、まさしく親子の協同作業なのです。

※記事の内容は執筆時点のものです

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