学問の神様がいる湯島天神! 特徴と合格祈願の際の注意点をチェック!
受験シーズンになると合格祈願の参拝に行く人が増えますよね。しかし、正しい参拝の作法を知らないという人も、実は多いのではないでしょうか? せっかく合格祈願に行くのであれば、ご利益を最大限にあずかりたいものです。
今回は、毎年多くの方が訪れる「湯島天神」について、その特徴や参拝時の注意点、お役立ち情報を ご紹介します。
Contents
湯島天神とは
『湯島天神』の正式名称は「湯島天満宮」。最寄り駅は東京メトロ千代田線湯島駅です。3番出口から徒歩2分の場所にあります。合格祈願のほか、縁結びや勝負事などでも、毎日多くの参拝客が訪れています。
湯島天神に祀られている神様
湯島天神に祀られているのは菅原道真です。
道真は、文武ともに優れ、少年時代に神童と呼ばれていました。学問を究めようとするエリートたちが集う“文章生”の試験に、史上最年少で合格します。やがて右大臣に昇進。国をよりよくするためのアイデアを積極的に打ち出して、国の発展に貢献します。
しかし、左大臣・藤原時平の政略によって冤罪を被ることになり、大宰府へ左遷されてしまいます。道真の死後、その無実が証明され、功績ぶりを称えて学問の神様としてあがめられるようになりました。
ちなみに、「天神」「天神社」「天満宮」という名称は菅原道真を祀っている神社を指しています。たとえば、亀戸天神や、荏柄天神社、太宰府天満宮などが有名です。
スポーツの神様も祀られている
本殿の裏にある戸隠神社には、「天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)」というスポーツの神様が祀られています。
日本神話に登場する女神・天照大神が天岩戸に隠れたとき、その岩戸を放り投げ、天照大神を引きずり出したという、パワフルなエピソードの持ち主。毎年、スポーツの必勝祈願に訪れる参拝客もいるようです。
スポーツを続けながら受験勉強を頑張るお子さん、合格したら運動部に力を入れたいというお子さんがいるご家庭は、親子でお参りしてみてもいいかもしれません。
境内の見どころ
湯島天神は江戸時代から梅の名所としても知られています。約300本のうち、8割が白梅だそうです。見頃となるのは2月中旬から3月初旬。合格祈願のお礼参りであれば、ちょうど見ごろになるタイミングですね。
この時期には、梅まつりが開催していて、土日祝日には演芸や物産展などの催し物がやっています。お礼参りにちょうどいい時期ですので、こちらも親子で足を運んでみてはいかがでしょうか。
ほかにも、王貞治氏のこれまでの軌跡を称えて建立された「努力の碑」や東京都指定有形文化財「表鳥居」などが有名です。
湯島天神の合格祈願グッズ
湯島天神で参拝客に人気なのが、合格を祈念した授与品。そのなかでも特にチェックしたい授与品は以下の通りです。
・学業守(800円・3色展開)
・学業守札(1,200円)※学業守とお神札のセット
・学業成就鉛筆(1ダースで600円)
学業成就鉛筆は、五角形のフォルムが特徴的です。五角は「合格」の意味を兼ねているのだそう。鉛筆の上部には受験生たちのモチベーションをアップさせる格言が印字されていることで有名です。
郵送での取り扱いもおこなっていますが、年末年始は繁忙期のため、それ以外の時期に手配するのがおすすめです。
※金額は2018年10月20日の内容で記しています
参拝・御祈祷の際の注意点
毎年、季節を問わず、多くの参拝客がやってくる湯島天神。ご利益にあずかるために気をつけるべきポイントはどこにあるのでしょうか? ここでは、湯島天神に行くべきタイミング、混雑する時期、参拝や祈祷の作法についてチェックしていきます。
参拝に行くタイミング
合格祈願のタイミングは特に決まってはいません。6年生の場合、直前期は追い込みの時期なので、志望校が固まったら、できるだけ早めに行くと良いでしょう。年が明ける前の11月や12月が狙い目です。年明けは、合格祈願と初詣の参拝客でとても混雑します。特に三が日は、境内に入るだけでも1時間以上かかります。
参拝の正しい作法
神社参拝の正しい作法についてもチェックしていきましょう。
1.鳥居
・浅く軽いお辞儀をし、引き締めた気持ちで境内に入る。
2.手水(てみず)
・右手で柄杓を持ち、水をくみ、左手にかける。
・次に反対の手に持ち替えて同様の手順を踏む。
・再び柄杓を右手に持ち替えて左の手のひらに水を受け取り、口に含ませ、軽くすすぐ。 (※柄杓には口を直接つけるのはNG)
・最後に柄杓を元の位置に伏せて置く。
3.賽銭箱
・軽く会釈し、そっと流すように賽銭を入れる。(※神様は大きい音を嫌うため、投げ込むのはNG)
・鈴のある神社では鈴を鳴らす。
・二礼(深いお辞儀) → 二拍手 → 一礼の順で拝礼。
拝礼の際には、いきなり願いごとを唱えても、神様もあなたがどこの誰だかわからないため、困ってしまいます。意外と知られていませんが、まず自分の住所と名前を心の中で唱えると良いようです。
御祈祷をする場合
祈祷のタイミングは「志望校が固まった時点」がおすすめ。受付時間の9時15分~16時30分であれば、いつでも祈祷を受けることができます。
注意点としては、日によって受付場所が変わること。平日は拝殿、土日祝日は社務所で受付をする場合があります。また、祈祷の際に渡される合格祈願専用の開運絵馬は、裏面に学校名と受験日を記入する欄があります。正しい学校名と受験日を書いたメモの持参を忘れずに。また、1月は1時間以上並ぶことが多いので、防寒対策も徹底しましょう。
なお、日によっては祭礼や婚礼などの行事が入っている場合もあります。事前に公式HPで行事予定や祈祷の時間帯などの情報を確認しておきましょう。直接電話で確認するとより確実です。
志望校に合格したらお礼参りにいこう
お子さんが志望校合格を果たしたら、親子でお礼参りに行きましょう。おすすめの時期は、やはり梅の見頃の2月から3月でしょうか。祈祷のときには「牛乗天神」が描かれた絵馬に願いを込めますが、お礼参りのときには「だるま」の描かれた絵馬を受け取ります。右目を黒く塗って、裏面に叶った願い事と氏名、日にちを書きこみましょう。
拝礼の際には、願い事が叶ったことに対するお礼はもちろんですが、今後の展望も伝えられるといいですね。そのためにも、受験直後に、親子で「どんな中学校生活を過ごしたいか」を話し合ってみてください。
受験勉強は誰にとっても苦しいもの。親子二人三脚で乗り切って、良い春を迎えましょう!
※記事の内容は執筆時点のものです
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