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【算数】立体図形が苦手な子におすすめ!「立体感覚」が自然と身につくアイテム7選

2019年7月30日 市川 いずみ

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算数の「立体図形」が苦手という子は多いですよね。中学入試で出題される立体図形の問題は、展開、切断、回転、体積、表面積を求める問題など、実にさまざまです。

図形が描けない、イメージがわかない、切断してもどのような断面になるかわからない……「立体感覚」がつかめない子は、立体図形の問題に苦手意識を感じてしまいます。

「立体感覚」は急に身につくものではありませんが、遊びのなかで徐々に身につけていくことができます。今回は、立体図形に強くなる便利なアイテムを紹介します。

「立体感覚」が遊びながら身につく知育玩具4選

立体感覚を養う知育玩具といえば、「ブロック」が有名ですよね。わが家の子供たちも、ブロックでたくさん遊びました。しかしブロック以外にも、立体感覚が身につく知育玩具があります。

[1]ゲオマグプロ(GEOMAGシリーズ)

「ゲオマグプロ」は、鉄球と棒状のバーを磁石でつなげ、立体的に組み立てていくマグネットパズルです。色がついたパネルを枠にはめこむシリーズもあります。

テレビで中学受験に合格した子の特集を見ていたときに、「あっ、これ欲しい!」と思って、当時4年生だった息子に買ってあげました。すると、息子はこのパズルに大はまり。「ゲオマグプロ」の推奨年齢は14歳以上となっていますが、小学生の息子でも十分楽しんでいました。

夢中になって自分の好きな形をつくるなかで、立体図形の問題を解くときに必要な「奥行の感覚」を自然と学べたのかな、と思います。ちなみに、遊んでいるうちに「パーツが足りない!」となることがあるので、「GEOMAGシリーズ」を買うときは、パーツ数が多いものを選ぶのがおすすめです。

※「GEOMAGシリーズ」は、部品が小さく、磁石の力が強いです。小さいお子様がいる家庭はご注意ください

[2]ボーネルンドマグ・フォーマーシリーズ

「三角形・四角形・五角形」のカラフルなパネルを組み合わせて多面体をつくるマグネットパズルです。つくった立体を広げて、展開図について学ぶこともできます。

パネルがつかみやすく、磁石も強くないため、小さな子でも扱いやすいのが特徴です。マグネットパズルに低学年から触れさせたいご家庭におすすめです。

[3]ショックブレインシリーズ

芸術作品のような美しい立体ができあがるマグネットパズルです。磁石が埋め込まれた黄金比のピースを組み合わせるものや、X型のピースをつなげるものなど、全部で3種類のパズルが販売されています。

X型ピースをつなげて完成した球体をよく見ると、三角形や五角形の面が集まって出来上がっていることが分かります。立体の面白さに気づいたり、立体感覚を身につけたりするのに、非常におすすめのパズルです。

息子は「ショックブレインシリーズ」を幼いころから使い続けていて、パーツ同士を近づけたときの、ピタッと吸いつく感触が好きなようでした。受験期間中の気分転換としても、よく手に取って遊んでいましたね。

 

 

[4]ロンポス101ピラミッド

形と色が異なる12個のピースを使い、平面図形や、ピラミッド型といった立体をつくるIQトレーニングパズルです。

頭の柔らかい小学生の時期に、空間認識力を育てるにはぴったりです。わたしは頭が固いのか、ピラミッド型はまったく解けませんでした……。外から見えない部分にどのピースをはめるかが、難しいんですね。一方で、息子は難なくピラミッド型をつくっていました。

「切断面」の理解に役立つアイテム3選

幼いころからマグネットパズルなどに親しんでいた息子は、立体感覚が身についたのか、中学受験の立体図形の問題は苦手ではありませんでした。一方で、息子とちがって知育玩具に興味を示さなかった娘は、高学年になると立体図形の切断面の問題で苦労していました。そこで、娘が立体図形を理解できるようなアイテムを3つ試してみました。

[1]天才ドリル立体図形が得意になる点描写

立体図形を描くコツが分かりやすく解説された1冊です。「点を結べば立体図形を描くことができる」「コツをつかめば、どこを平行にするか、必要な長さは何かわかる」など、立体図形を簡単に描くことができる秘密が満載です。

立体を回答欄に写すワークがついていて、お絵描きをする感覚で立体図形を学ぶことができます。楽しみながら立体図形を描けるようになりたいお子さんにおすすめです。

[2]メラミンスポンジキューブ

立体の切断面の問題が苦手だった娘は、「図で描いてもわからない」と言っていました。そこで、「キューブ型のメラミンスポンジ」を使って、切断面を見てみることにしました。

キューブ型のメラミンスポンジをカッターで切ると、切断面がよくわかるんですね。また、立方体を重ねたときに見える表面積の問題も、実際にメラミンスポンジを積んでみることで理解が進みました。

※サイズが「3×4×4cm」なので、「3cm四方」にカットしてから使用するのをおすすめします
※ハサミやカッターを使うときは、十分ご注意ください

[3]立方体の切断の攻略

「立体図形はセンスが必要じゃないの?」と思っていたわたしにとって、コツを押さえれば立体は理解できることを教えてくれた「立方体の切断の攻略」は、まさに欲しかったアイテムでした。

13種類の切断面カードを、透明のプラスチックで作られた立方体に入れることで、切断面と立方体の切り口が視覚的に理解できるようになっています。問題と解説が書かれた付属教材の冊子を使って、基本的な切断面の問題パターンを確認することもできます。

切断面を手で描いて考えてみたあとに、切断面カードを使って確認するのがおすすめです。手で描いた答えと一致していれば、断面図の基礎はマスターしたといえるでしょう。

便利なアイテムを使って、立体図形の苦手意識を減らそう

わたしも中学受験を経験していますが、娘と同じように立体図形の切断面の問題が苦手でした。当時は、いまのように便利なアイテムや知育玩具がなかったので、両親が大根を切って一生懸命説明してくれました。しかし、紙の上で問題を解くと全く理解ができず……、両親の困惑した表情を今でも覚えています。

中学受験の立体図形の問題は、問題用紙に描かれていない立体の”裏側”を、自分でイメージをして解く必要があります。今回紹介したアイテムを使いつつ、普段からモノを立体的に見ることで空間認識力を身につけ、立体図形の苦手意識を減らしていきましょう。

※記事の内容は執筆時点のものです

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