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強豪ラグビー部がある私立中学は? 部活動の特色と進学実績をチェック

2019年9月20日 伊藤仁人

2019年9月20日から11月2日まで開催されるラグビーワールドカップ日本大会。世界から強豪チームが集まり、日本各地の競技場・スタジアムで熱い戦いを繰り広げます。そこで今回は、中学からラグビーをはじめる魅力や、強豪ラグビー部がある首都圏の私立中学校を紹介します。各学校の進学実績についてもチェックしましょう。

中学からラグビーを始めるメリット

ボールを抱えて走り回り、ときに全力で身体をぶつけ合うラグビー。圧倒的な迫力とスピード感を一度に味わえるラグビーは、戦略的で多様性があるスポーツでもあります。ここでは、中学からラグビーを始めるメリットを紹介します。

個性の多様性やチーム力の大切さについて学べる

ラグビーは、選手15人が一度に試合に出ます。小柄な選手や足の速い選手、どっしりとした選手など、選手の個性は実にさまざま。ラグビーでは、どんな特徴をもった選手にも、それに見合った役割が与えられます。そして、それぞれが役割を果たしつつ、チーム一丸となって同じ目標に向かっていく――。ラグビーからは、個性の多様さやチーム力の大切さを学ぶことができます。

人間性が育まれる

古くから“紳士のスポーツ”と呼ばれてきたラグビーには、文化やルールのなかに、人間性を育て上げる要素がちりばめられています。プレーのあらゆる局面で判断力・人間力が試され、全力を尽くして戦ったあとは、敵、味方関係なくお互いをたたえ合います。ラグビーに取り組むことで、勇気、責任、連帯、尊敬など、生きるうえで大事なことを学べるでしょう。

強豪ラグビー部がある首都圏の私立中学4校

強豪ラグビー部がある首都圏の私立中学を4校紹介します。それぞれの中学について、部活動の理念や活動内容、進学実績をチェックしましょう。

城北中学校[東京都・板橋区]

城北中学校のラグビー部の部員数は29名。活動日は月・水・金・土の週4日で、本校グランドで練習しています。8月の上旬には約1週間の合宿があり、3月の春休みにも4日程度の校内合宿を実施。ラグビー部の雰囲気は和気あいあいとしていて、部員同士のつながりも強いようです。

平成25年6月には関東大会に出場し、Dブロックで優勝した実績をもっています。同年の秋季大会では東京都でベスト8入り。1985年に部がスタートして以来、しっかりと実績を積み重ねています。

進学実績

中高一貫校である城北中学校では、6年間を3期に分けて指導を実施。勉学の意識向上を目指した授業や、少人数制・グレード別の授業など、生徒個人の特性に合わせた学習機会を提供しているのが特色です。

2019年度の大学入試結果は、東京大学12名、東京工業大学8名、一橋大学11名など、名門国立大学への進学者を輩出。また、慶應義塾大学99名、早稲田大学168名、東京理科大学132名など、名門私立大学への進学実績もしっかりとしています。

本郷中学校[東京都・豊島区]

本郷中学校のラグビー部が掲げる精神は“ファミリーの形成”。協調性や忍耐力など、人間として大事な“生きる力”を身につけることを目標に置いています。練習日は月・木・土の週3日で、練習時間は1日2時間程度。メリハリのある練習で、効率よく技術を磨いているようです。8月には夏合宿も実施しています。

2017年には東京都春季大会で優勝、関東大会で準優勝を果たすなど、輝かしい実績をもつ本郷中学校ラグビー部。2018年秋には秋季大会で東京都4位に入り、東日本大会に進出するなど、実力の高さを見せつけています。

進学実績

本郷中学校では、中学生のあいだは学力均等のクラス編成で基礎学力の定着を図ります。高校からは特進クラスや進路別コース編成で、個人の学力・進路志望に応じた指導を実施。希望の大学へ進学できるよう、しっかりとバックアップをおこなっています。

2019年の大学合格実績は、東京大学5名、京都大学2名、一橋大学7名、早稲田大学91名、慶應義塾大学77名、上智大学24名、東京理科大学127名。国公立・私立両方で、堅実な実績を積み重ねています。

國學院大学久我山中学校[東京都・杉並区]

國學院大學久我山中学校ラグビー部の部員数は67名で、活動日は火・水・金・土の週4日。平日の練習時間は2時間ほどですが、勉強・部活の両方で結果が出せるようにしっかりと指導をおこなうことで、生徒が集中して練習に取り組める環境を整えています。

高校ラグビー部は強豪として知られ、全国大会に過去41回出場し、5回の優勝を経験。中学ラグビー部も過去に東日本大会優勝5回、全国大会優勝1回という成績を残すなど、高校ラグビー部に負けず劣らず、輝かしい実績を積み重ねています。

進学実績

國學院久我山の教育の特色は、基礎学力の定着と向上を図るためにおこなわれている添削指導。マンツーマン指導で一人ひとりに的確なアドバイスをおこなっています。また、夏期講習の開講数が多く、朝講習を設けている科目もあります。

2019年度のおもな合格実績は、東京大学4名、東京工業大学4名、一橋大学4名、早稲田大学86名、慶應義塾大学47名、上智大学39名など。そのほかに、GMARCHや医学部への合格者も堅調です。

成蹊中学校[東京都・武蔵野市]

成蹊中学ラグビー部は、“ラグビー人生の基礎づくり”と“模範となる行動を取る”ことを目標に活動。ラグビー専用の広々とした人工芝グランドが使用でき、恵まれた環境で週4日の練習にはげんでいます。また、夏期には菅平で6泊7日の合宿、春期にも校内で4泊5日の合宿を実施します。

2015年には関東大会Bブロックで優勝し、東日本大会に進出。2016年には関東大会Cブロックで優勝を果たすなど、大会においてもしっかりとした結果を残しています。

進学実績

成蹊中学校では、教科ごとに高い専門性を持った教員が指導を実施しています。それにくわえて、実験や実習、芸術分野の学習にも注力。生徒が自分の才能や得意分野に気づきやすい環境が整っています。

例年、成蹊大学への内部推薦者の割合が多い傾向にあり、80~85%の生徒が内部推薦の基準を超えています。2019年度のおもな大学合格実績は、東京工業大学2名、北海道大学3名、早稲田大学39名、慶應義塾大学33名となっています。

ラグビーで楽しく「人間力」を育もう

ラグビーは、その迫力とスピード感だけでなく、戦略性にも富んだスポーツです。また、個性の多様性やチーム力の大切さを学ぶ機会にも恵まれています。ラグビーに楽しく取り組むことで、「人間力」を成長させられるかもしれません。興味を持たれた方は、ラグビー部がある中学校を検討してみてはいかがでしょうか?

※記事の内容は執筆時点のものです

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