公立中高一貫校の合格体験から振り返る! 小学校のうちにやっておいて良かったこと
公立中高一貫校の適性検査では、一般的に小学校5・6年生の成績が考査に反映されます。これは、見方を変えれば小学校生活の過ごし方も受検に影響するということです。そこで、実際に公立中高一貫校に合格した子供をもつ筆者が、小学校生活のなかで受検に役立ったと思うことを紹介します。
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塾や習い事は公共の交通機関を使って通う
塾や習い事を選ぶとき、家からの近さを重視する家庭は多いかと思います。しかし、本気で公立中高一貫校の受検を考えるなら、塾や習い事に通うときに、公共の交通機関を子供に使わせることをおすすめします。
理由は2つあります。1つ目は、子供が精神的に自立するからです。塾や習い事に自力で行くことができると、子供は自信をもつようになります。また、電車やバスの時間に合わせて行動する必要があるので、時間の使い方が上手くなります。親が口出ししなくても、子供が自分で行動や時間を管理できるようになるのです。
2つ目の理由は、社会性が身につくからです。公共の交通機関では、子供でもルールやマナーを守る必要があります。席の譲り合いなどで他者への気遣いを学ぶ機会もあるでしょう。適性検査では、社会のルールや人との関わりについて考えさせる問題がよく出るため、社会性が身についていると解答の際に役立つ可能性が高いといえます。
漢検の取得が受検に役立った
現在通っている小学校が、「漢検」や「数検」といった検定試験の会場となることがあります。わが家では、子供が通っている小学校が会場だったこともあり、入試直前の1月に漢検3級(中学卒業程度)を受検し、合格しました。
漢検を受けた理由は、以下の3つの理由からです。
[1] 受検勉強の一環として
[2] 試験の雰囲気を体験するため
[3] 中学生活を見越して
[1] 受検勉強の一環として
公立中高一貫校の適性検査において、漢字を学んでおくと役立つだろうという考えで漢検を受験しました。適性検査の解答では、読みやすく簡潔な文章を書く必要があります。また、漢字の書き間違いは減点対象となるため、作文問題でより高得点を獲得するため、漢字の勉強をしておいて損はなかったと思います。
[2] 試験の雰囲気を体験するため
「試験」の雰囲気を体験することも、漢検を受けた目的のひとつです。適性検査の受検本番とは緊張度が違いますが、「合格・不合格」が出るという意味では漢検も同じです。子供は緊張感をもって漢検を受けられ、良い練習になったようでした。
[3] 中学生活を見越して
受検の結果がどうあれ、中学生活で役立つだろうと見込んで漢検を受けた、という理由もあります。結果として、わが家では公立中高一貫校の合格をもらいましたが、中学校からは「漢検2級取得を目標にしてください」と言われています。そのため、小学生のうちから漢字を勉強しておいて良かったと感じています。
クラブや委員会のリーダーで主体性を養う
小学校高学年になると、生徒会や委員会の代表、クラブのリーダーなど、ほかの生徒をまとめる役割を担う機会が多くなります。高学年として下の学年の模範になることが求められるので、やりがいがある一方、面倒くささもあり、立候補する子とそうでない子に分かれがちです。
もし子供が少しでも興味があるようだったら、「リーダーをやってみたら」とすすめてあげると良いと思います。なぜなら、適性検査で役立つ可能性があるからです。
リーダーの仕事を通して、子供の主体性が養われます。自分で考え決断する力がつくので、「自分の考え」を問われる適性検査にも比較的スムーズに取り組めるようになります。
また、適性検査では、実体験をもとに作文を書かせたり自分の意見を述べさせたりする問題がよく出ます。小学校生活でリーダーを務めた経験やそこでの苦労は、作文を書くときの“ネタ”として使いやすい、というメリットもあります。
小学校生活の充実は、合格への第一歩!
子供の公立中高一貫校受検を通して、親であるわたしが感じたことは、「勉強だけでなく、充実した小学校生活を送ることが重要」ということです。受検勉強に限らず、日常の過ごし方や学びに対する前向きな姿勢を、できるだけ早い段階から養っておくことが、公立中高一貫校合格へ近づく第一歩だと実感しています。
※記事の内容は執筆時点のものです
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